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スーパータスカンのチェパレッロで知られるデ・マルキ家のイゾレ・エ・オレーナが、ビオンディ・サンティやメゾン・パイパー・エドシックを所有するフランスのラグジュアリー企業EPIグループに買収された。
イゾレ・エ・オレーナはピエモンテのデ・マルキ家が1956年、イゾレとオレーナの2つの農園を購入して始めた。当主のパオロ・デ・マルキは1976年に参画し、キアンティ・クラッシコの変革に挑んだ。1980年にデビューしたサンジョヴェーゼ100%のチェパレッロが有名。キアンティ・クラッシコを高品質にしたリーダーの1人。
イタリアのメディアによると、買収額は公表されていないが、ビオンディ・サンティよりは低いという。弁護士出身のパオロは70歳を迎えて、半世紀以上かけて築いたワイナリーを発展させるパートナーを探していた。
ビオンディ・サンティを再興させたジャンピエロ・ベルトリーニCEOが、イゾレ・エ・オレーナのCEOを兼任する。パオロは醸造家を続ける。ベルトリーニは「サンジョヴェーゼ」品種と長い歴史という共通項を有する両ワイナリーの発展に意欲を見せている。
トスカーナのプレミアムワインは、品質向上が著しく、フランスワインほど価格が高騰していないため、高級ワイン業界で注目を集めている。とりわけ、イタリアワインの強い米国市場で人気が高い。
クリストフ・デスクール率いるEPIグループは2011年、レミー・コアントローからシャンパーニュのパイパー・エドシックとシャルル・エドシックを買収。2016年にブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、2018年にローヌのタルデュ・ローランを買収した。
EPIは靴のJMウエストン、子供服のボンポワンなどのブランドも展開する。トスカーナの強力な2つのブランドを所有する。
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