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ソムリエの星山厚豪(ホシヤマ アツヒデ)さんが18日、ワイン・アドヴォケイトのSAKEテイスターとして世界デビューした。兵庫県最大の酒処である「G.I.Nadagogo(灘五郷)」の主要な10蔵の101銘柄の評価を発表した。
星山さんは家族経営レストラン「Yakiniku House れんがや」(兵庫・姫路市)で働くソムリエ。WSETディプロマを所有。マスター・オブ・ワインのプログラムに入り、世界最難関の資格に挑戦している。優れた生徒をサポートするIWSC財団の5000ポンドの奨学金を贈られている。
今回の投稿では、2018年にGIに認定されたNadagogo(灘五郷)にフォーカスした。兵庫県は日本酒の生産量全国1位で、全国の約3割を占めている。灘五郷は兵庫県内最大で、日本を代表する酒処。兵庫県南東部の海岸沿いに広がる西郷(西エリア)、御影郷(御影エリア)、魚崎郷(魚崎エリア)、西宮郷(西宮エリア)、今津郷(今津エリア)の5つの地域に広がる。
日照時間や六甲おろしなどの気候、粘土質の土壌、硬水の宮水、歴史など産地の全体像を紹介。101銘柄のレビューでは、生産者の歴史や醸造手法を、ワイン・アドヴォケイトの読者であるワイン専門家にもわかるように紹介した。
「白鶴 天空 みとせ 袋吊り 純米大吟醸 山田錦」に最高点の96点を与えた。
SAKEはロンドンのマスター・オブ・ワインらの間で関心が高まっている。インターナショナル・ワイン・チャレンジで受賞した酒が、アジアを含む世界市場で人気を集めるなど世界的な飲み物となりつつある。来日して酒蔵訪問を望んでいるワイン専門家も多い
今回の記事は、ワイン文化で育った専門家に、最良の生産者ガイドとなりうる。酒発祥の地である日本から、ワイン業界で最大級の影響力を持つメディアに投稿するテイスターが登場したことは、日本のワインジャーナリズムの国際化という点でも画期的だ。
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