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スペインを代表するリベラ・デル・ドゥエロのベガ・シシリアがガリシア州のリアス・バイシャスで初めて造る白ワイン・プロジェクトの詳細が明らかになった。
ベガ・シシリアはリアス・バイシャスのワイナリーとブドウ畑に2000万ユーロを投資する。日刊紙El Pais(エル・パイス)によると、ミーニョ川周辺のコンダード・デ・テア(Condado de Tea)や、ポルトガルとの国境近くのクレセンテ(Crecente)など、いくつかの地域で24haのブドウ畑を取得し、デイバ(Deiva)という名のボデガを建てる。
アルバリーニョを中心とした白ワインを年間30万本生産するのが目標。当面はクリアンサ(2年熟成)のデイバと、プレミアムワイン(3年熟成)のアルネラ(Arnela)を生産する。リリースは2025年の予定。
スペイン南部の地域では、気候変動による干ばつのリスクが高まっている。大西洋の影響を受ける冷涼なリアス・バイシャスの白ワインは、寿司や魚介に合うとして、英米の評論家や料理人を含む世界のプロから注目を集めている。各地でワイン生産に取り組むパブロ・アルバレス率いるテンポス・ベガ・シシリア・グループにとって、白ワイン造りは新たな可能性を切り開ける。
今回のガリシア進出は、リベラ・デル・ドゥエロのベガ・シシリアとアリオン、トロのピンティア、リオハでバンジャマン・ド・ロスチャイルド家とのジョイントベンチャーを立ち上げたマカン、ハンガリー・トカイのオレムスに次ぐプロジェクトになる。
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