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アグロフォレストリー、ドメーヌ・ルフレーヴの取り組み方

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 ブドウ栽培で広がりつつあるアグロフォレストリー(森林農法)。早くからビオディナミに取り組んできたピリュにー・モンラッシェのドメーヌ・ルフレーヴも導入している。アグロフォレストリーはリジェネラティブ・ヴィティカルチャー(再生型ブドウ栽培)の1つのツールとしても注目が高まっている。


 「アグロフォレストリー」は「農業」のアグリカルチャーと「林業」のフォレトを合わせて、1970年代中期につくられた造語。農業の形態として、アマゾンやヨーロッパなど各地で広く行われてきた。焼畑農業や家畜の飼育と組み合わせる手法もある。


 ブドウ栽培におけるアグロフォレストリー(Agroforestry)は畑でブドウだけを栽培するのではなく、果樹や生け垣など複数の植物も栽培する点が注目されている。作業効率や生産性を高める単一栽培(モノカルチャー)と違って、土壌の健康を維持し、害虫やウイルスの蔓延を防いで、多様な生態系を保てる。環境を保全し、持続可能性が高い。

 

果樹や生け垣植えてミツバチの巣箱設置


 ルフレーヴの栽培責任者ジュリアン・コヨーによると、2004年に始めたマコンでは1haの畑に果樹72本、観賞用樹木15本、ベリーの低木15本、260mの生垣を植えた。マコン・ヴェルゼ・ラ・ジョブリーヌ(Mâcon-Verze La Jobeline)の区画の1つにも、生垣と果樹を植えて、数個のミツバチの巣箱を設置した。


 ミツバチはブドウの開花時期に受粉を助ける。農薬を抑制する自然な環境の象徴でもある。


 コヨーによると、ブドウ畑の生物多様性をもたらす伝統的な果樹園の微気候を再現しているという。ブドウ畑はヘクタールあたり1万本の高い植栽密度で植えられている。激しい競争にさらされるブドウ樹がほかの作物と調和するように配慮しているという。


 ピュリニー・モンラッシェでは、2025年に古木の果樹園と樹木園を整備した。樹木園はブドウ畑を巡る遊歩道として設計されている。ブドウ畑の害虫駆除を助ける天敵の生息地が回復し、バランスのとれた生態系の再構築に貢献するという。


 今年、シュヴァリエ・モンラッシェの畑では、敷地の上部から下部にかけて生垣による生態回廊を整備した。この回廊は土壌の浸食を軽減するだけでなく、昆虫や小型哺乳類の隠れ家としても役立つ。


 また、オート・コート・ド・ボーヌのナントゥーはシャルドネの畑に近い有機物を豊富に含む粘土質土壌の牧草地に、トルコハシバミ、アトラス杉、ブナ、ヨーロッパナラ、コナラなど、170本種類の木々を植えている。


 著書「Regenerative Viticulture」を出版したジャーナリストのジェイミー・グッドは、アグロフォレストリーを再生型ブドウ栽培のツールの1つとみなしている。再生型ブドウ栽培はカリフォルニア、ボルドー、シャンパーニュなど世界の有名産地に広がっている。ガーギッチヒルズ、シャトー・ラフィイット・ロートシルト、テルモンなどが導入している。


 

(C)LEFLAIVE
巣箱を設置したルノーブルの畑

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