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イタリア・トスカーナを代表する巨人マルケージ・アンティノリが、スタッグス・リープ・ワインセラーズを通じて、ナパヴァレー・クームズヴィルのアルカディア・ヴィンヤードを買収した。これにより、ウォーレン・ウィニアルスキーの遺産である2つの農園がアンティノリの下で統合される。
ウィニアルスキーは1970年にスタッグス・リープ・ワイン・セラーズを設立し、1973年のカベルネ・ソーヴィニヨンが1976年のパリ・テイスティングの赤ワイン部門でトップに立ちナパのカベルネを世界に広めた。
後継者がいなかったため、スタッグス・リープは2007年にサン・ミシェル・ワイン・エステーツに売却された。サン・ミシェルが投資企業に売却されたのを受けて、スタッグス・リープの少数株主だったアンティノリは2023年、スタッグス・リープを完全買収した。
アルカディアはウィニアルスキーが昨年、95歳で亡くなるまで所有し、スタッグス・リープにブドウを供給してきた。ナパバレーの南東部の冷涼なクームズヴィルに位置し、34haの畑から主にカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネを栽培している。
アンティノリは今回の買収によって、ウィニアルスキーがナパヴァレーに築いた2つのワイナリーを再統合した。ピエロ・アンティノリはウィニアルスキーと友人で、ウィニアルスキーがアルカディアに愛着を持っていたことをよく知っていたという。
アンティノリは「2007年にスタッグス・リープ・ワイン セラーズの売却を決めた時、彼はアルカディア・ヴィンヤードの所有権を保持することを条件とした。ウォーレンは私たちと同様、クームズビルAVAをナパヴァレーで最も将来が期待できる地域の1つと認識していた。今日、このブドウ園をスタッグス・リープ・ワイン・セラーズの所有地と再び結び付けることができたことを、私たちは特にうれしく思っている」と述べた。

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