2024年ブルゴーニュ、雨と涼しさで遅い収穫予想

　ブルゴーニュの2024年は4月から5月にかけて涼しい気候が続いて開花が遅れ、収穫は9月初旬以降に遅れて、収穫期間が長引くことが予想される。

　ブルゴーニュワイン委員会（BIVB）の発表によると、2024年はワイン生産者に順風満帆とは言えない。春の天候は異常だった。4月最後の10日間は特に寒く、数晩霜が降った。5月は10日から13日までの短い期間に穏やかな天候が続いたものの、引き続き寒かった。

　ほぼ常に降り続く雨により、ブドウ畑では生育やミルデューの抑制に骨の折れる作業が必要になった。

　気温は6月5日から上昇し始め、いったんは下がったものの、17日以降は急上昇して、開花は順調に進んだという。ブルゴーニュ全域で、開花中期の推定値は2019年または2021年に観測された値に近い。収穫開始は9月8-10日頃と話す造り手もいる。