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日本代表選考会は22日、世界最優秀ソムリエコンクールに向けて火花散らす3人

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 アジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクールが9日、東京都内で行われ、日本人選手2人は優勝を逃した。今後の焦点は22日に開かれる予定の世界最優秀ソムリエコンクールの日本代表選考会に移る。


 今回のコンクールは国際ソムリエ協会(A.S.I.)の主催で5回目。13か国から24人が出場した。シンガポールのMason Ng選手(27)が優勝した。ニュージーランドのAndrea Martinisi選手(37)が2位、オーストラリアのLoic Avril選手(37)が3位だった。


 優勝したMason Ng選手はアジア・オセアニア代表として、来年2月7日からパリで開催予定の世界最優秀ソムリエコンクールに出場する。


 日本からは井黒卓(ロオジエ)と森本美雪(コンラッド東京)選手が出場したが、セミファイナリストで終わり、ファイナリストには残れなかった。アジア・オセアニア代表と日本代表として、2人の日本人が世界最優秀ソムリエコンクールに出場するのは不可能になった。


 日本ソムリエ協会によると、世界最優秀ソムリエコンクールの日本代表選考会は、11月22日に行われる予定。観客は入れず、メディアには公開する計画だという。


 選考会の出場資格は、過去の全日本最優秀ソムリエコンクールの優勝者。2020年8月のコンクールで優勝した井黒さんを軸に、2017年のコンクールで優勝した岩田渉さん(ザ・サウザンド キョウト)、世界コンクールに4度の出場歴がある森覚さん(コンラッド東京)の3人が出場する可能性があるとみられる。


 日本のソムリエのトップを行く3人が手を挙げれば、優劣を競う厳しい闘いで火花を散らす。


 井黒さんは2020年の優勝から、生産者団体のセミナー講師などを積極的に行い、カバー範囲を広げている。ベースとなるロオジエのシェフソムリエとして、サービスに磨きをかけている。


 岩田さんは2019年の世界最優秀ソムリエコンクールで11位に入った。本番に強い。京都で働きながら、インポーターのGRNのコンサルタントとして、海外産地を回り、経験値を増やしている。

 
 森さんはコンラッド東京のエグゼクティヴ・ソムリエとしてチームを率いて、森本美雪さんら後輩も育てている。日本でマスター・ソムリエに最も近い1人。4回の世界コンクールで培った勝負勘は並ぶ者がいない。
 

左から、井黒卓さん、岩田渉さん、森覚さん

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