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シャンパーニュのメゾンが、フラッグシップのキュヴェとは別に、特別なキュヴェを限定生産するケースが増えている。多くの場合、メゾンの哲学やヴィンテージの特徴を明快に打ち出すのが狙いだ。
ボランジェはピノ・ノワールの個性を打ち出したキュヴェに力を入れている。2005年にボランジェに買収されたアヤラは、シャルドネのフレッシュ感や繊細さを表現するメゾン。ベースをなすエレガンスにピノ・ノワールのタッチを加えたロゼ・シャンパーニュ「コレクション No.14 ロゼ ブリュット 2014」を発売した。
「コレクション」は優良ヴィンテージだけに仕込まれる。No.07とNo.08に続いて3度目のリリース。ロゼの品質を左右するのはピノ・ノワールだが、アヤラはコート・デ・ブラン地区のクラマン、シュイィ、メニル・シュール・オジェのシャルドネを核に据えて、ヴェルジーとアイのピノ・ノワールをブレンドしている。シャルドネ主体のロゼなのだ。
2014は7月が嵐、8月が冷涼だったが、収穫前は暖かくて晴天に恵まれた。
「アヤラ コレクション No.14 ブリュット・ロゼ 2014」 (Ayala Collection No.14 Brut Rose 2014)は淡いサーモンピンク、白い花、ライム、グレープフルーツ、アプリコット、ジューシーなテクスチャー、ピュアで、みずみずしい。チョーキーなテクスチャー、デリケートでスレンダー。繊細なブラン・ド・ブランに、わずかに赤ワインを落としたようなフレッシュなロゼ。シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%。5%の赤ワインをブレンド。デゴルジュマンは2021年7月。ドザージュは5.3g/L。7235本。1万5400円。92点。
輸入元は三国ワイン。
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