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グイド・ベルルッキ伯爵とともにグイド・ベルルッキを創設したフランチャコルタ生みの親である醸造家フランコ・ズィリアーニが亡くなった。90歳だった。
ズィリアーニは1931年、ブレシア県トラヴァリアート(Travagliato)生まれ。スティルワイン造りで苦労していたベルルッキ伯爵と出会い、フランチャコルタのテロワールを見抜いて、瓶内二次発酵方式によるスパークリングワイン造りを助言した。
ズィリアーニはアルバの醸造学校で修行し、シャンパーニュの魅力に取りつかれ、瓶内二次発酵方式によるスプマンテ造りの技法を身に着けていた。1961年、「ピノ・ディ・フランチャコルタ」の名で最初のフランチャコルタ3000本を世に出した。
フランチャコルタは人気を集めて1967年にDOCになった。一時はDOCエリア外のシャルドネとピノ・ネーロをブレンドし「キュヴェ・インペリアーレ」を生産した。フランチャコルタは1995年に最初の瓶内二次発酵方式による産地としてDOCGに認められた。
フランチャコルタの生産量は1760万本。約1割の170万本が輸出され、主要な市場はスイス、日本、ドイツ、米国、ベルギー、ノルウェイなど。
グイド・ベルルッキは今年60周年を迎えた。現在は息子のパオロを中心に家族で経営されている。
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