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料理雑誌や料理人、食通の情報源となっている国際的な料理雑誌「Chef’s Pencil」が、世界で最も高価なミシュラン星付きレストラン15軒のリストを発表した。日本からは5軒が上位にランクインした。高額な予算や困難な予約から、容易に食事できないとしても、食のプロや食いしん坊には興味深いランキングとなっている。
1位の「Sublimotion」と2位の「Ultraviolet by Paul Pairet」は美食と映像を組み合わせており、従来のレストランとは全く異なるスタイル。3位から6位までの6軒は、フレンチの「ジョエル・ロブション」を除いてすべてが和食。日本料理の需要の高さを見せつけた。
Chef’s Pencilは、東京、パリ、ニューヨーク、サンフランシスコなど、高価格帯の都市にある450以上のミシュラン星付きレストランのメニューを調査した。最も高価なフルテイスティングメニューを提供するレストランをランキングにした。
人気の高いおまかせの日本料理
910ドル「京都吉兆嵐山本店」が3位
3位には「京都吉兆嵐山本店」(910ドル)が入り、4位には「麻布かどわき」(825ドル)が選ばれた。6位に637ドルの「ジョエル・ロブション」(東京・恵比寿)、京都の「菊乃井本店」、「祇園丸山」が同着で並んだ。
5位にはニューヨークで最も高いといわれる寿司の「Masa」(800ドル)がランクイン。高山雅芳さんがミシュラン3つ星を維持するMasaは「Omakase」が650ドル。800ドルの「ヒノキ・カウンター・エクスペリエンス」では、握りや近江和牛のたたきと季節の白トリュフなどが供される。
料亭や寿司の”おまかせ”は世界的に見ても高額な料理の部類に入る。料理人にメニューを任せるスタイルは、欧米の日本料理ファンの間でも認知され、顧客から支持されている。
テイスティング・メニューは通常、ディナーで提供される8-12品のコースで、レストランによっては複数のメニューを提供している。価格も大きく異なる。今回の調査では、最も高価なフルテイスティングコースを選択した。レストランによっては、他のコースよりも300ドルほど高価な場合もある。
飲み物は一般的に料金に含まれていないが、一部のレストランでは含まれている。チップやサービス料、付加価値税も含まれていない。
映像を駆使した新感覚レストランが1、2位
世界で最も高価なレストランは、スペインのイビサ島にある「Sublimotion」。1人当たり1740ドル。映像や音楽を駆使して、VR(仮想現実)で食事しているような異次元体験ができる。このレストランは星を獲得していないが料理長で創業者のパコ・ロンセロは2つ星を獲得している。
紹介動画はこちら
かつては美食の頂点にあったフランス料理では、フランスの「ラ・リスト」で5年連続で世界のベストレストランに選ばれているパリ「ギィ・サヴォワ」(614ドル)が9位、「ラ・リスト」で2位のパリ「アルページュ」(533ドル)が13位でランクインした。
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