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シャンパーニュの輸出が回復、2021収量は1万kg/haに増加

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 シャンパーニュ委員会は21日、記者会見して、2021年の収量をヘクタールあたり1万キロに設定することを発表した。今年上半期の出荷が増加しているのを受けて、2020年の8000kg/haから通常の状態に回復した。今年は3億本の出荷を見込んでいる。


 収量は毎年、ネゴシアンで構成されるUnion des Maisons de Champagne(UMC=シャンパーニュメゾン組合)と、グローワー主体の「Syndicat Geeral des Vignerons de la Champagne(SGV=ブドウ栽培・醸造業者組合)の間で、市況や生育状況を考慮しながら、協議して決める。


 2020年は新型コロナウイルスで出荷量が減少するという見通しに基づいて、2019年より2割減の8000kg/haに設定した。減産したいUMC側とSGV側の交渉が長引き、収穫が始まってからギリギリの合意となった。2020年の出荷量は2億4500万本で、17.9%のダウン。出荷額の減少は16.7%だった。


 2021年上半期(1-6月)は2020年の同時期と比べて出荷量が50%増加した。全体の半分を占めるフランス国内向けは出遅れているが、輸出は上半期の出荷量の最高記録の2018年を14%上回った。英国、米国、オーストラリアと、EU域内のドイツやイタリアが好調だった。


 2021年の天候は春の霜や雹、6月と7月に数週間にわたって降り続いた雨で発生したミルデューなどで、地区によっては収量の減少が予想されている。春霜ではコート・デ・バール地区が打撃を受け、ヴァレ・ド・ラ・マルヌやモンターニュ・ド・ランスはべと病やうどんこ病に悩まされている。収穫は平年並みの9月中旬が予想されている。

 

メニルから収穫した2020年のシャルドネ Twitter@LouisRoederer_

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