庄司宏史夫妻の救済サイト、署名はできるが寄付は不可能

　南仏バニュルスで自然派ワインを造る庄司宏史夫妻が、資金不足を理由にピレネー・オリエンタル県から退去命令を受けている問題で、4日の記事で紹介した嘆願サイトから、庄司夫妻への寄付は行えないのでご注意ください。記事中の染谷さんの談話から「寄付も募っている」という部分を削除しました。

　庄司さんの連絡によると、この「MesOpinions」というサイトは第三者が立ち上げたもので、夫妻も初めて知ったそうです。署名をすること自体は構いません。ただ、署名後に「課金しますか」という文章が出ます。これは募金ではありません。サイトを拡散するための仕掛けなのでさわらないように注意してください。庄司さんが寄付を募っている事実はありません。
　
　このサイト「MesOPinions」は5日午前0時20分現在で4万5000件を超す署名が集まっています。https://www.mesopinions.com/petition/justice/expulsion-vignerons-japonais-banyuls/45260

　今回の問題は「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」「フィガロ」などフランスのメディアだけでなく、英国のデカンター、ドリンクス・ビジネスも報じました。フランスの生産者たちがSNS上で記事をシェアする動きもあり、大きな広がりを見せています。庄司さんに取材を申し込みましたが、以下のような回答が返ってきました。
　「申し訳ないのですが、今回の記事が出た日曜日からものすごい数の取材依頼、問い合わせ、励ましの言葉等があり全く対応仕切れない状況が続いてます。同時進行で本業である畑仕事を疎かにすることもできませんので、質問には現在答える事ができません。ご理解のほどよろしくお願いします」
　
　夫妻のワイン「Blanques Pedres」を日本に輸入しているのは、札幌のフランスワイン輸入・販売「二番通り酒店」です。問題に大きな変化があったら、ワインレポートはすぐにお伝えします。