英ロイヤル・ウェディング、またもポル・ロジェのマグナムNVで乾杯

　19日に行われたハリー王子とメーガン・マークルのロイヤル・ウェディングのランチ・レセプションで、シャンパーニュの「ポル・ロジェ　ブリュット　レゼルヴ　NV」マグナムが乾杯に供された。2011年に行われたウィリアム王子の結婚式に続いて、兄弟で2回連続の採用となった。
　バッキンガム宮殿の発表によると、女王主催のウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で行われたランチ・レセプションには、スコットランド産のラングスティーヌのスモークサーモン包み、イングリッシュアスパラガスのハム包みなどのカナッペ、チキンのフリカッセ、ウィンザー・ポーク・ベリーのローストなどの料理、ウェディングケーキが出されて、600人の招待客がシャンパーニュ、ワイン、ソフトドリンクを楽しんだ。ワインの銘柄は発表されていないが、マークルの好きなカリフォルニアワインやスーパータスカンのティニャネッロではないかという推測もある。
　現地報道によると、ジョージ・クルーニー夫妻、デヴィッド・ベッカム夫妻、テニスのセレナ・ウィリアムズ、エルトン・ジョンとパートナーらが結婚式に招待された。エルトン・ジョンは「Your Song」「Circle of Life」「I'm Still Standing」「Tiny Dancer」の4曲を歌った。「Tiny Dancer」には米国の俳優であるマークルにささげるL.A. lady」という歌詞が含まれる。エルトンは1997年に亡くなったハリー王子の母ダイアナ妃の葬儀で、「Candle in the Wind」を歌った。
　2011年のウィリアム王子とケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃の結婚式では、ランチに今回と同様のポル・ロジェのNVマグナム300本が用意された。ディナーでは、ドメーヌ・ギィヨ・ジャヴィエ（Domaine Guyot-Javillier）のムルソー2009、ロスピタレ・ド・ガザン（L'Hospitalet de Gazin）2004、デザートにローラン・ペリエ・ロゼが供された。
　ポル・ロジェは9つある英国王室御用達シャンパーニュの一つで、エリザベス女王が御用達（ロイヤル・ワラント）を授与した。残る8メゾンはボランジェ、ヴーヴ・クリコ、マム、クリュッグ、ランソン、ルイ・ロデレール、モエ・エ・シャンドン、ローラン・ペリエ。事前の予想では、イングリッシュ・スパークリングの可能性も取りざたされたが、結局はシャンパーニュという伝統は変わらなかった。