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世界のベストレストランに何度も選ばれたデンマーク・コペンハーゲンの3つ星レストラン「ノーマ」(Noma)で従業員に対する暴行や精神的な虐待があったといういう疑惑を、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。シェフのレネ・レゼピは謝罪したが、高級飲食業界の労働条件について議論が起きている。
ノーマは2003年にオープンし、世界のベストレストラン50では、2010年から2012年まで3年連続第1位、2021年も第1位と、トップ10にランクインしていた。発酵や食材に変化をこらした革命的料理を提供して、大きな影響力を誇った。シェフはデンマーク女王から爵位を授けられた。2023年に閉店した。
NYタイムズはノーマの元従業員35人にインタビューを行って、肉体的な暴行や精神的な虐待を詳しく報じた。2009年から2017年の間にレゼピ・シェフが従業員の顔面や腹部を殴ったり、調理器具で突き刺したり、壁に叩きつけたり、脅迫、体型批判、公衆の面前での嘲笑などを行ったとされている。
シェフは自身の影響力を利用して、世界中のレストランから従業員をブラックリストに載せたりしたとも報じられた。「救急室か沈没する潜水艦で働いているような気分でした」とあるシェフは語っている。従業員はクビになったり、よそのレストランに移れないのを恐れて、声を上げられなかった。
今回の報道はノーマの発酵研究所の元所長ジェイソン・イグナシオ・ホワイトが先月、3年間の在職期間中に数え切れないほどの虐待事例を目撃したと述べる投稿をインスタグラムに投稿したのを受けてのもの。
シェフはNYタイムズ紙への声明で、「これらの話の細部をすべて把握しているわけではありませんが、私の過去の行動が十分に反映されており、私の行動が一緒に働いていた人々に害を及ぼしていたことを理解しています。私のリーダーシップ、私の誤った判断、私の怒りによって苦しんだ人々に深くお詫び申し上げます。私は変わるために努力してきました」と語った。
記事はチケット1枚1500ドルのロサンゼルスのポップアップ・レストランがオープンするまえに報じられた。チケットは瞬時に売り切れた。レストランの閉鎖が相次ぎ、人手不足、インフレ、移民法の圧力に直面するロサンゼルスで、ラグジュアリーなレストランの職場文化をめぐる議論を引き起こしている。元従業員はロサンゼルスで抗議活動をしている。
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