マーガレット・リヴァー、ボトル軽量化に注力

　西オーストラリア州のマーガレット・リヴァー・ワイン協会（The Margaret River Wine Association=MRWA）は、温室効果ガスの排出量を削減するため、軽量ガラスの切り替えに取り組んでいる。750mlのスティルワインのボトルの平均重量を420グラム未満に削減する。

　3方を海に囲まれたマーガレット・リヴァーは面積の 46%が天然林で、「生物多様性ホットスポット」に指定されている。MRWAは持続可能性と温室効果ガスの排出量削減のため「軽量ガラス包装憲章」を定めた。ワイン容器はブドウの生産から容器の寿命が尽きるまで、オーストラリアワインの排出量の44%を占めている。軽量ガラスに切り替えることで、排出量を20%以上削減できる。

　MRWAによると2025-2026会計年度末までに、750mlのスティルワインのボトルの平均重量を420グラム未満に削減する。　憲章は二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいるワイン生産者を認めるとともに、他の生産者にも追随するよう促している。

英国で入手可能な軽量ボトルは以下の通り。

Pierro Chardonnay 2023 

Leeuwin Estate Art Series Chardonnay 2020

Cullen Grace Madeline Sauvignon Blanc Semillon 2022

South by South West Vagabondo Cabernet Merlot 2022
Vasse Felix Classic Shiraz 2023

Voyager Estate Coastal Cabernet Sauvignon 2023

　この取り組みは英国のサステナブル・ワイン・ラウンドテーブル（SWR）が立ち上げた世界的な取り組みの「SWRボトル重量協定」に沿っている。この協定は小売業者主導のプログラムだったが、コンチャ・イ・トロなど生産者や流通業者も参加している。署名した生産者は2026年末までに750mlのスティルワインボトルの平均重量を420g以下に減らすことを約束する。