WSETディプロマの優秀卒業生賞、大橋健一MWが候補に指名

　世界標準のワイン資格WSETディプロマ卒業生の中でワイン産業に顕著な貢献をした人物をたたえる2016年の「アラムニ・アワード」（優秀卒業生賞）の5人の候補の1人に、大橋健一MWが指名された。
　WSETディプロマはマスター・オブ・ワインを受験する入口となる資格で、ジェニ・チョ・リー、ジェラール・バッセ、セレナ・サトクリフ、リサ・ペロッティ・ブラウンら卒業した多くのMWが活躍している。アラムニ・アワードは、9000人を超す卒業生が投票し、国際卒業生顧問会議と、スポンサーを務めるジャンシスロビンソン・コムのジャンシス・ロビンソンMWが選び、11月末に発表する。
　今年の候補者は5人。「ワイン探偵」の異名をとるモーリン・ダウニーはワイン鑑定の権威。ルディ・クルニアワンの詐欺事件の鑑定を行い、「ワイン・フロード・コム」を設立した。2007年にディプロマを取得した。ジョー・ファットリーニは英国のワイン商で、レストランやホテルにワインを売っている。1995年にデイプロマを取得した。イザベル・レジュロンMWは自然派ワインの推進者で、ロンドンのレストランのコンサルティングを行っている。2003年にディプロマを取得し、2009年にMWになった。中国のヤン・リューは2014年に中国の最優秀ソムリエを受賞し、シャングリラ・ホテル＆リゾート・グループのワインディレクター。ロビンソンMWの「ワールド・アトラス・オブ・ワイン」の中国語訳にも関わった。
　大橋MWは2004年に「自然派ワイン」を刊行し、ディプロマは2006年に取得。マスター・オブ・サケ（清酒専門評価者）の資格を有し、2015年にMWに合格。2016年のインターナショナル・ワイン・チャレンジの「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。「ワールド・アトラス・オブ・ワイン」7版に寄稿している。