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ブルゴーニュ2024は多難で低収量のヴィンテージ

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 ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)が2024ヴィンテージの概要を発表した。収穫は近年よりも遅く、9月末に終了した。多くの造り手が困難な作柄を口にしているが、BIVBは「収穫量が減少したとしても、品質は依然として高いはず」と前向きなコメントを発信している。


 最初の芽吹きの兆候は早熟なシャルドネの区画で、例年より早い3月22日頃に見られた。4月中旬から、気温が急激に低下した。複数のブドウ園が霜の被害を受けた。特にクリュニソワ(Clunisois)、クーショワ(Couchois)、マランジュ(Maranges)では被害が深刻だった。


 5月1日にはシャブリで壊滅的な嵐が発生し、雹嵐がグランクリュとプルミエクリュを含む約2000haに大打撃を与えた 5月から8月初旬にかけて、コート・ドール、シャティヨネ、シャブリ、マコネ南部、ボジョレーで様々な程度の被害があった。
 

 最も早い地域では6月初旬に最初の花が咲いたが、気温が下がって開花が遅れ、花振るいと結実不良が多発した。

 
 晴天と激しい雨嵐が交互に繰り返されるパターンが繰り返され、コート・ドールでは7月20日頃から最初の実が色づき、月末までに猛暑と高い湿度の下でヴェレゾンが始まった。8月は暖かく、比較的乾燥した天候で状況は回復し、8月下旬から9月第1週まで秋らしい天候が続いた。


 クレマン・ド・ブルゴーニュの生産に充てられるピノ・ノワールの区画の収穫は9月2 日に始まり、スティルワインの収穫は12日に明るい日差しの下で始まり、各区画が最適な熟成度に達することができたという。


 栽培農家の選別は厳格で、数量が限られていたため収穫は早かったものの、アルコール度数は近年より低い。セラーの果汁とワインは有望であると報告している。

(C)BIVB

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