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ガーギッチ・ヒルズ、再生有機農法の認証を取得

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 カリフォルニア・ナパヴァレーのガーギッチ・ヒルズ・エステートが、世界でも数少ない再生有機農法(Regenerative Organic Agriculture)の認証を取得した。


 エステートは2017年に結成された再生有機農業を促進する非営利団体「再生有機アライアンス」(Regenerative Organic Alliance=ROA)から、「再生有機認証」(Regenerative Organic Certification=ROC)を取得した。


 ガーギッチ・ヒルズ・エステートは、ワインメーカー兼畑・生産担当副社長のイヴォ・ジェラマズの下で、2000年から有機農業を行って2006年に有機認定を受け、2019年から再生農法を実践している。


 ROC認証プログラムは有機農業の原則を超えて、健康な土壌の構築、生物多様性の促進、動物福祉と社会的公正のサポートにフォーカスしている。包括的かつ全体的な農業へのアプローチとなるよう設計されている。温室効果ガスの排出削減、生物多様性の保全の促進、地域の食料システムの支援など、環境と気候に関する取り組みをサポートする。


 「私たちの農法は単に土壌の健全性を高めるだけではない。私たちの農法で二酸化炭素を回収することで、地球温暖化の悪影響に対処している。土壌の改善と健康な地球への貢献を同時に実現できる」と、ジェラマズは語っている。


 一方、ROCは公正な労働慣行、コミュニティへの参画、農家や労働者の経済的・社会的な幸福の支援など、社会的な公正さも重視している。


 40人のヒスパニック系労働者を雇うジェラマズは「労働者をどう扱うかは私たちの農業の重要な側面。医療や生活賃金の提供は仕事の人間的側面を優先する方法の一例にすぎない。労働者の福利厚生を重視する他の認証機関とは異なる社会的責任だ。移民の私は、労働者に尊厳と敬意をもって接することの重要性を理解している」と語った。


 パリ・テイスティングで、白ワインのトップに選ばれたモンテレーナ・シャルドネ1973を造ったマイク・ガーギッチが1977年に創業したワイナリーは、2017年から娘のヴァイオレットが社長を務めている。

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