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熟成したシャルドネやピノ・ノワールの販売で知られたカリフォルニアのマリン・カウンティのカリン・セラーズのテリー・レイトンが亡くなっていたことがわかった。78歳だった。
1944年生まれのレイトンは微生物学者だったが、醸造のコンサルタントを引き受けたことからワイン造りに興味を持った。テリーとフランシスのレイトン夫妻が1975年にカリン・セラーズを設立した。ヨーロッパの手法に惹かれて、白ワインは樽で発酵し、赤ワインは開放式桶で発酵してバスケットプレスを行った。白ワインは1年以上、発酵させることもあった。
チャールズ・ハインツ、ダットン・ランチなどソノマの冷涼気候のシャルドネを開拓し、マリン・カウンティのリバモア・ヴァレーの砂利土壌で育つ古木のセミヨンも生産した。ワインを10-20年熟成して販売する独特のスタイルで、1970年代後半から1980年代前半にかけて、愛好家に歓迎され、ロバート・パーカーから高く評価された。
一方、ブルゴーニュやボルドーで、アルコール発酵やマロラクティック発酵などの問題について生産者にアドバイスした。
カリン・セラーズのワインはLAの星付きレストランでグラスワインに採用された。パーカーはラ・ターシュやルロワのシャンベルタンと比較しながら、テリーを「エキセントリックな天才」と称賛した。ステファン・タンザー、セレナ・サトクリフらにも高く評価された。
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