スペインの世紀の盗難、犯人の2人に4年の懲役

　スペインのミシュラン2つ星レストラン「アトリオ」から160万ユーロ（約2億3200万円）相当の高級ワインが盗まれた「世紀の盗難」事件で、容疑者の2人が裁判所から4年の懲役を言い渡された。

　スペインの報道によると、2人はプリシラ・ゲバラ（Priscila Guevara）はとコンスタンティン・ドゥミトル（Constantin Dumitru）と特定されている。数か月前から周到な計画を立て、犯行の前に3回、レストランを訪れていた。

　プリシラはスイスの偽パスポートを使って予約し、2021年10月にチェックイン、2人で14品のコース料理とワインセラーの見学を行った。プリシラが夜間勤務の受付係の気を引いて、午前2時に電話でサラダを頼んだ時に、コンスタンティンが盗んだ鍵を使ってワインセラーを荒らしたと見られる。

　最初に盗んだカードキーが使えなかったため、女は再びフロントに電話をかけ、今度はデザートを頼んで気をそらした。その際に男はマスターキーを盗んだと見られる。2人はリュックサックと2つのスポーツバッグに高価なワインを45本詰め込み、午前5時にホテルをチェックアウトした。

　2人は国際警察の操作の結果、最終的にクロアチアとモンテネグロの国境で逮捕された。判決はまだ確定していない。ワインは回収されていない。