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チリ南部から中央部で発生した山火事で、イタタやビオビオなどの歴史的なブドウ畑が深刻なダメージを被っている。
現地報道によると、2月初旬に発生した山火事で、アラウカニア(Araucania)、ビオビオ(Biobio)、ニュブル(Nuble)の3地域で非常事態宣言が出された。1世紀を超す樹齢のブドウ畑、住宅や企業が消失した。消失面積は300haのブドウ畑を含めて4万haを超す。少なくとも数十人が死亡した。
チリでも古木が残るビオビオ・ヴァレーとイタタ・ヴァレーは収穫が迫っている。ブティック・ワイナリーが多く、焼け焦げたブドウ樹の回復は容易ではない。山火事は高温と強風の影響で広範囲に及び、消化活動は困難を極めている。
ドリンクス・ビジネスによると、今回の火事で10万ha以上が影響を受けている。気候変動の影響を受けており、チリ大統領は「2017年を上回る、最大の森林災害」と見ている。
隣国のアルゼンチンをはじめ、スペイン、米国、エクアドル、ブラジル、ベネズエラなどが支援に乗り出した。。
ワインズ・オブ・チリはブドウ樹を保護する募金サイト「GoFundMe」を立ち上げた。
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