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ベルデホの可能性、スペイン・ルエダのベロンドラーデ・イ・リュルトン

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 スペインのカステーリャ・イ・レオン州でベルデホ種の可能性を追求するベロンドラーデ・イ・リュルトンの輸出担当責任者ジョン・ベロンドラーデ・リュルトンが、プロモーションで来日した。
 ベロンドラーデ・イ・リュルトンは、ボルドーの名門一族ルシアン・リュルトンの娘ブリジットとフランス人のディディエ・ベロンドラーデが1994年に興し、DOルエダにモダンなワイナリーを設立した。

 ジョンはボルドー第2大学醸造学部でDUADの資格を取得し、チリやドイツで修業した。
 「畑は川から4キロ離れていて、砂、粘土、石の混じる土壌。19の区画があり、ブレンドするのに重きを置く。ベルデホは70年代は酸化したワインばかりだったが、大きなポテンシャルがある」と語った。
 2014、2013に加えて、ライブラリーワインの2009、2007の計4ヴィンテージを試飲した。2014は夏が暑く、雨は400ミリ以内だった恵まれた年。リッチで、トースティ、まろやかな口当たりで、クリーミィ。味わいは非常にフレッシュ。2013は雨が多く、やや難しかった。白桃、濡れた石、抑制されたスタイルで、フレッシュ感が強い。正確で、バランスがとれている。

 「ルエダに目をつけた理由は、地価がフランスより安かったのも一つ。12キロの小さな箱で収穫したブドウを運ぶ。酸化を防ぐため、シュール・リーで熟成する。2010より前はマロをしていた。2010以降はワインが重くなるのでしない。造り手が介入しない方向に動いている」
 2009は酸が低く、アプリコットや黄桃の香り、オイリーで、ほろ苦い。2007はグレープフルーツのジャム、アカシアのハチミツ、リッチでうまみが強い。ソーヴィニヨン・ブランに通じるフレッシュさとセミヨンのオイリーなテクスチャーの両面を備えたようなワイン。フレッシュで自然な味わいに進化しているのを実感した。
 
2016年4月19日 東京・赤坂で

ベロンドラーデ・イ・リュルトン 2014
89点
参考小売価格:7000円
ベロンドラーデ・イ・リュルトン 2013
90点
参考小売価格:6500円
ベロンドラーデ・イ・リュルトン 2009
91点
ベロンドラーデ・イ・リュルトン 2007
89点

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