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シャンパーニュのメゾン・シャルル・エドシックのセラー・マスター、シリル・ブルンが、メゾンを去る模様だ。
現地のジャーナリスト、ソフィー・クレイとオランダの評論家ゲルト・クラムが報じた。以前から。メゾンを去る噂が流れていた。
ブルンは1969年、アイのワイン醸造家の家計の生まれ。2015年、亡きティエリー・ロゼの後任として、ラグジュアリー企業のEPIが所有するシャルル・エドシックのセラー・マスターに就任した。
LVMH傘下のヴーヴ・クリコで故ジャック・ぺテルスの下で働いた。ボルドーで経験を積み、ロゼにブレンドする赤ワイン担当の醸造家だった。ドン・ルイナールのセラー・マスターのフレデリック・パナイオティスは同僚だった。
シャルル・エドシックでは、伝説的なシャンパーニュ・チャーリーを復活させた。デゴルジュマン後の熟成が長いブリュット・レゼルヴのミザンカーヴやトレンディなコトー・シャンプノワをリリースした。
一方で、クロージャーをミティックに変え、瓶詰時にジェッティングを導入するなど、安定した熟成のための技術も取り入れた。
メゾンは「世界で最も賞賛されるシャンパーニュ・ブランド」の5位。ブルンは2019年と2022年にIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)でスパークリング・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
メゾンの伝統を生かしたシャンパーニュ造りと、ヴーヴ・クリコで培ったワイン造りの技能を発揮。米国市場で高い人気を集めていたメゾンの名声を復活させた立役者だ。メゾンの公式発表はなく、異動先と後任は明らかになっていない。
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