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シャルル・エドシックのシリル・ブラン、F1スパークリングの「フェラーリ・トレント」に移籍

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 シャンパーニュのトップメゾンの1つシャルル・エドシックの品質と評価を高めた元シェフ・ド・カーヴ、シリル・ブランが、イタリア・トレンティーノの「フェッラーリ・トレント」にシェフ・ド・カーヴとして参画する。フェラーリ・トレントによると、シャンパーニュのシェフ・ド・カーヴがイタリアのワイナリーにフルタイム醸造家として参画するのは初めて。


 1969年にアイ村に生まれたブランは、2000年にヴーヴ・クリコに入社、ピノ・ノワールのプログラムを監督した。2015年にシャルル・エドシックのシェフ・ド・カーヴに任命され、8年間の在任中に細かな技術改良を積み重ねて品質を向上させ、落ち込んでいたメゾンを立ち直らせた。


  「ブリュット・レゼルヴ ミザンカーヴ」や「シャンパーニュ・チャーリー」など伝説的なキュヴェを復活させ、2019年と2022年に、IWCスパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。シャルル・エドシックは「世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2023」で4位に選ばれている。


 ブランは引退した醸造家兼技術責任者のルーベン・ラレンティスの後を引き継ぐ。ラレンティスは37年間の経歴の中で、シャンパーニュ&スパークリングワイン世界選手権で5回、年間最優秀プロデューサーを受賞した。2010年にはガンベロロッソから年間最優秀ワインメーカーに選ばれた。


 フェッラーリ・トレントはトレンティーノの山岳地帯から伝統的な手法でスパークリングワインを造り、高く評価されている。2021年からF1の公式スパークリングワインに採用されている。


 ジュリオ・フェッラーリが19世紀末、シャンパーニュでスパークリングワイン造りを学んで、シャルドネ種を持ち帰り、1902年にフェッラーリ・トレントを設立した。1952年からルネッリ家が運営している。


 社長兼CEOのマッテオ・ルネッリは「シリルはトレンティーノの山のブドウ栽培の可能性とユニークなスタイルを完全に表現し、新しい視点を取り入れた、卓越したTrentodoc(トレントドック)ワインを造ってくれることを確信している」とコメントした。


 ブランは「フェッラーリ・トレント社の品質とトレントドックのポテンシャルを確信している。トレンティーノのユニークで山深いテロワールから伝統的な製法のスパークリングワインを造る機会は、特権であり、私の知識と経験を適用するエキサイティングな機会」とコメントした。

シリル・ブラン(左)とマッテオ・ルネッリCEO

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