世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. 映画「ソウル・オブ・ワイン」、公開に向けてDRCの顔 オベール・ド・ヴィレーヌが来日

映画「ソウル・オブ・ワイン」、公開に向けてDRCの顔 オベール・ド・ヴィレーヌが来日

  • FREE

 4日から公開されるブルゴーニュのドキュメンタリー映画「ソウル・オブ・ワイン」にメインで登場したDRC監査役のオベール・ド・ヴィレーヌが、プロモーションで来日して試写会後のイベントで、ワインの魅力を紹介した。


 83歳のド・ヴィレーヌは半世紀近くけん引してきたDRCの共同経営者を今年3月に退任した。パメラ夫人と一緒に久しぶりの来日をして、プロモーションと休暇でのんびりと時間を過ごした。


 2019年に製作された映画は、ド・ヴィレーヌを筆頭に、DRC前醸造長のベルナール・ノブレ、ドミニク・ラフォン、クリストフ・ルーミエ、ヴォルネイのラファルジュ家、オリヴイェ・バーンスタインら、ブルゴーニュのスター醸造家や有名ソムリエが出演。冬の剪定から収穫までの1年を追って、ワイン産地ブルゴーニュの自然とワイン造りの実像を描く。


 終盤には、パリのビストロ「ル・プティ・ヴェルド」のオーナー・ソムリエ石塚秀哉さんと1つ星レストラン「パージュ」の手嶋竜司シェフが、ジョルジュ・ルーミエの「シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・レザムルーズ 1945」を試飲して、言葉を失う場面がある。


 ド・ヴィレーヌは「観たのは今回で2回めだが、もっと長く観ていたいと感じた。ブドウ畑に流れる時間が主役だ」と感想をもらし、「グランヴァンは自然をレスペクトするところから生まれる。自然と人間のマリアージュの産物」と語った。


 パメラ夫人が「最後の2人の会話が印象に残っている。フランス人の観客は2人が感動した様子を気に入っている」と語ると、オベールは「あの場面を観た時、私は2人とあの場にいて、1945年を一緒に試飲したいと思った」と素直な気持ちを明かした。


 普段はジョークまみれの石塚ヒデさんは、映画の中で「こういう人間になりたい」とレザムルーズ1945の感想を真剣な表情で語っている。


 撮影の時は、監督からワインのコメントやドメーヌのことを語らないように指示されて、素直に感動を表した。それが監督に気に入られて、最後にフィーチャーされて、観客の胸も打ったようだ。


 ブルゴーニュを訪ねたことのない人も、現地の風や大地を感じられる。マニアックな愛好家は、DRCの選別やラフォンの発酵風景に様々な発見があるだろう。


 11月4日から新宿武蔵野館ほかで公開。公式サイトはこちら

映画で最後に飲んだジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・レザムルーズ 1945
石塚さんが以前にクリストフ・ルーミエと飲んだレザムルーズ1928
ラフォンの収穫風景
DRCのセラー

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP