世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. フランスの2022年収獲量、回復するが干ばつのリスクも

フランスの2022年収獲量、回復するが干ばつのリスクも

  • FREE

 フランスの2022年のワイン収穫量は、霜害と大雨で歴史的な低水準となった2021年から回復する見通しだが、全土に広がる干ばつが影響を与える可能性がある。


 フランス農務省の9日の発表によると、2022年のワイン収穫量は4260万-4560万hlと予想されている。春先の霜害と生育期の雨により、21世紀初頭で最大の農業災害となった2021年より13-21%増加すると予想される。5年平均に近い水準になると見込まれている。


 しかし、1959年以来で最も乾燥した7月の気候が、今後数週間の生育に影響を与える可能性がある。一定の水分ストレスはブドウの生育に好影響を与えるが、極度の乾燥は生育が止まったり、ブドウが干からびたりして、収量の低下につながる。


 畑の衛生状態は全土でほぼ良好で、早い収獲が予想されている。


 ボルドーは春の霜と6月の雹嵐の影響を受けて、5年平均より少ない収穫量となる見込み。干ばつで、ポムロール、ペサック・レオニャン、サンテミリオンの畑で、灌漑が特別に許可された。収穫は8月中旬に始まると見られる。


 ブルゴーニュでは、ブドウ畑の健康状態は良好で、2022年の生産量は5年平均を上回ると予想される。


 シャンパーニュでは、生育期間が10年平均より約12日早く、6月の雨で水分が補われた。生産量は5年平均を上回る豊作となる見込み。2022年の収量上限は2008年以来で最も多い1万2000kg/haに設定された。


 アルザスでは春からの降雨量が特に少なく、2022年の生産量は5年平均を下回ると予想される。房の平均重量は10年平均を下回り、特にゲヴェルツトラミネールはその傾向が強いという。

 

シャルドネのサンプリングを進めるルイ・ロデレール 収獲は8月末から9月初めの見込み Twitter@LouisRoederer_

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP