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ギガルがタヴェルのドメーヌ買収、プロヴァンスのロゼに対抗

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 北部ローヌの帝王ギガルが、シャトー・ヌフ・デュ・パプに続いて、南部に進出する。ロゼで名高いタヴェルのシャトー・ダケリア(Chateau d'Aqueria)を購入した。世界的なロゼブームの中で、プロヴァンスに負けないタヴェルのロゼを目指す。


 ワイン・スペクテイターや地元メディアによると、シャトー・ダケリアは16世紀からの歴史を有する。タヴェルの40haとリラックを含む計68haの畑を所有している。ド・バスティエ・ド・ベズ家の22人の所有者と5日に買収契約を結んだ。


 タヴェルはフランスで唯一のロゼだけのアペラシオン。濃い色調と味わいで知られる。米国市場で人気が爆発した淡い色調のプロヴァンス・ロゼとは対象的だが、フィリップ・ギガルは「タヴェルはロゼの最高峰」と、その可能性を信じている。


 タヴェルはギガルの創業者エティエンヌ・ギガルが1942年に初めてブドウを購入したアペラシオン。産地の特色を理解している。ダケリアの樹齢は平均50年。有機栽培への転換を進める。ネゴシアンのタヴェル・ロゼとは別に、独立したドメーヌとして運営される。


 ギガルは2017年、シャトー・ヌフ・デュ・パプのシャトー・ド・ナリスを買収した。ナリスに隣接するドメーヌ・レ・クレ・ドール(Domaine Les Clefs d’Or)を追加で取得。南部での存在感を高めている。昨年にはギガル帝国の屋台骨を支えるコート・デュ・ローヌのロゼのパッケージングを刷新した。


 1975年生まれのフィリップ・ギガルは、リヨン大学で有機化学と生化学を学び、ブルゴーニュ大学で醸造家の学位を取得し、OIVでMBAも修得したた。1997年に祖父が創業したE.ギガルの醸造家となり、現在は社長も務める。コート・ロティの単一畑を造る醸造家としてだけでなく、経営者としても才能を発揮している。

シャトー・ダケリア
右から、イヴ、フィリップ、ベルナデット、マルセルのギガル家とエージェントの坂口功一さん

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