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イタリア北部ヴェネト州のアマローネの巨匠フランコ・アレグリーニが、がんとの闘病の末に亡くなった。65歳だった。
アレグリーニはヴァルポリチェッラ地方に拠点を置く家族ワイナリー。16世紀に創業し、6世代にわたって家族経営を続けている。2016年にはワイン評価誌「ガンベロ・ロッソ」の「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
5代目の父ジョヴァンニが1983年に亡くなった後、フランコは兄のウォルター、妹のマリリサとともにワイナリーを継承。栽培担当のウォルターが2003年に急逝したため、フランコが醸造と栽培を引き継ぎ、妹のマリリサが経営を担当した。
ブドウを陰干しして造るアマローネを洗練させるため、空調や温度管理を行う専用倉庫テッレ・ディ・フマーネを導入した。ヴァルポリチェッラで日当たりのよい丘陵の畑から収穫し、カビや酸化を防いで、干しブドウにして発酵させた。伝統製法と最新技術を融合させた手法で、高品質のアマローネを完成させた。
ヴァルポリチェッラにクリュの概念を持ち込む一方で、トスカーナのボルゲリ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノにも進出した。
企業家、サッカークラブの推進者でもあり、地域のリーダーとして慕われていた。
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