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ブルゴーニュワイン委員会、カーボン・ニュートラルに向けてプロジェクト立ち上げ

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 ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)は、気候変動を抑止するためのカーボン・ニュートラルに向けて、戦略的なプロジェクト「オブジェクティブ・クライマット」(Objectif Climat)を発表した。


 3600農園、270ワイン商、16協同組合が加盟するBIVBは、パリに拠点を置く廃棄物リサイクル企業アデルフ(Adelphe)社と提携して、2050年までにカーボン・ニュートラルな状態を達成する。2022年上半期末までに、戦略的計画を策定し、サプライチェーンにおける二酸化炭素排出量の削減に重点を置く予定。


 過去数年間にわたる調査では、パッケージングがワイン業界から排出される二酸化炭素排出量の30-40%を占めている。アデルフはこのことを踏まえて、環境に優しい新しいパッケージングデザインを提案している。BIVBはアデルフと組んで、ブドウ畑の作業から醸造、パッケージング、物流まで、生産チェーン全体の二酸化炭素排出量を削減する。


 この中には、ブドウ畑の生物多様性を増すために果樹や生け垣を植えるアグロフォレストリー(Agroforestry)などの手法も含まれる。

 

 BIVB技術委員会のヴォーヌ・ロマネのジャン・イヴ・ビゾは、「資源の限界を認識せずに、土地を耕す通常の生産・消費パターンを疑い、あらゆる課題を考える機会を与えてくれる。最終的には、未来への可能性を考えることになる」と述べた。

 

 アグロフォレストリーは農業と林業をあわせた手法。果樹や観葉植物を植えて、土壌の活力を保つと同時に、植物によって二酸化炭素排出量を調整する狙いがある。

 

 高級ワイン産地は地価が高く、密植度の高い効率的なブドウ栽培を導入している。余分な森林などは伐採され、モノカルチャー化が進んでいる。アグロフォレストリーは、生物多様性を保ち、二酸化炭素排出量を調整し、気候変動の進行を抑止しようというサステイナブルな思想に基づいている。

 

 ボルドーのオー・バージュ・リベラル、シュヴァル・ブラン、ラフィット・ロートシルトなど、環境との調和を保つのに自覚的なシャトーは既にトライしている。

 

 

一面ブドウだけのヴォーヌ・ロマネ・ヴィラージュの畑

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