- FREE
東京都内で12日に開かれたTopLotのワインオークションは、総額1億2564万円(手数料含まず)が落札されて、日本のワインオークションで最高売り上げ額を記録した。落札率は94.93%だった。
今回のオークションはブルゴーニュ、シャンパーニュ、ボルドーなど671ロットが出品された。DRCの人気がとりわけ高く、ロマネ・コンティ2000が予想額160万-280万円を大きく上回り、330万円で落札されてトップロットとなった。
アンリ・ジャイエのリシュブール1986マグナムが320万円でこれに続いた。ロマネ・コンティの1996は280万円で、1989は210万円で落札された。
ドメーヌ・ルロワの人気も強く、リシュブール2005が82万円、ロマネ・サン・ヴィヴァン2005が72万円で落札された。ルーミエのミュジニー2001は84万円で落札された。
日本のワインオークションのこれまでの最高落札額は、シンワ・オークションが2007年10月に開いた際の1億1155万円だった。この時はロマネ・コンティ102本、ペトリュスが122本出品されて熱を帯びた。。
シンワの元社員が設立したTopLotは昨年2月、初めてワインオークションを開いた。その時の落札総額は6306万円だった。1年で倍増したことになる。
重要なのはプロヴェナンス
TopLotでは東京・有楽町の老舗フレンチ・レストラン「アピシウス」が、ボルドーから厳選したアピシウス・コレクションも3回にわたり出品されている。アピシウス・コレクションを示すシールが貼られ、付加価値を高めている。
アドバイザーの堀賢一さんは「オークションで大事なのはプロヴェナンス(来歴)。DRCの高額落札も、正規ルートで購入し、納品書もあることを説明し、入札者に真正品と確信いただけたからと思います。ブルゴーニュはとても高騰しています。ルロワとDRCが先頭ランナーで、ルーミエやルソー、ルジェが追いかけています」と語る。
日本のまっとうなワイン・オークションは、国内のレストラン・オーナーやワインショップ、シリアスな愛好家らが出品と入札で参加してきた。日本のワインオークションは海外に比べるとお手頃な面もある。近年はウイスキー目当ての中国人を含む、海外のオンライン参加も増えているという。
欧米や中国では、パンデミック期間中に、ブルゴーニュを中心にワイン投資が活発化した。日本でもワインの二次市場が確立されつつあるようだ。
購読申込のご案内はこちら
会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!