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ラファエル・パラシオスのソルテ・オ・ソロ2020、ガリシア白ワインで初の100点

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 スペインのバルデオラスDOで、ラファエル・パラシオスがゴデーリョで造るソルテ・オ・ソロ(Sorte O Soro)2020が、ワイン・アドヴォケイトのルイス・グティエレスから100点を獲得した。ガリシアの白ワインのパーカーポイント100点は初めて。


 ラファエル・パラシオスはリベラ・デル・ドゥエロでレルミタを造るアルバロ・パラシオスの弟。ボルドーのペトリュスなどで経験を積んで、リオハの実家に戻り、パラシオス・レモンドの技術責任者を務めた。


 土着の白ブドウに関心が高く、2004年にスペイン北西部のガリシア州バルデオラスでプロジェクトを立ち上げ、ソルテ(Sorte)の名で生産し始めた。ビベイ川右岸の標高の高い花崗岩と石英の土壌でビオディナミ転換に取り組んでいる。


 トップキュヴェの単一畑ソルテ・オ・ソロは、古いクローンのゴデーリョを500Lのフレンチオークで発酵・熟成した。グティエレスはブルゴーニュのルーロとの比較を引き合いに出しながら、1910本生産されたワインに100点を与えた。


 ペニンガイドやワイン・スペクテイターでも高く評価されてきた。ソルテには3種のキュヴェがある。パラシオスはゴデージョとトレイシャドゥーラをブレンドしたスタンダードのロウロも手掛ける。


 パラシオスは地元紙Faro de Vigoのインタビューに対して「衝撃的だった。18年間同じ畑でワインを造っている。土壌と植物に絶対的な敬意を払わなければ、素晴らしいワインを造ることはできない。2020年がよいのは分かっていたが、99点を期待していた」と、謙遜しながらコメントした。4月に190ユーロで発売予定。


 2018年にリオハで開かれたマスター・オブ・ワインのシンポジウムにラファエルは出展していた。ブルゴーニュと見紛うワインは、サム・ハロップやエラン・ピックらワインメーカーのMWが称賛していた。


アルバロのレルミタと並び兄弟で100点
スペインの白ワインの可能性示す


 兄アルバロもレルミタの2013と2019で満点を得ている。ラファエルと兄弟で100点を取得したことになる。


 パーカーポイント100点を得た白ワインは少なく、クネの半甘口「Corona 1939」やマルケス・デ・ムリエータの「Castillo de Ygay Blanco Reserva Especial」の1919、1932、1986など古い年代のワインで、バルデオラスの白ワインはモダン寄り。


 バルデオラスはラウル・ペレスやア・コロナなども優れた白ワインを造っており、スペイン最高の白ワイン産地の1つとして注目されている。土着品種から造られる新たなスタイルの白ワインの可能性を示している。


 日本の輸入元は出水商事。
 

ラファエル・パラシオス
マスター・オブ・ワインのシンポジウムに出展されたワイン

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