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2021年シャンパーニュ出荷、3億2200万本に回復見込み

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 2021年のシャンパーニュの出荷量は、3億2200万本に達し、2011年の3億2300万本に近い水準にまで回復する。出荷額は過去最高の55億ユーロに達する見通し。


 シャンパーニュ委員会によると、2021年のシャンパーニュ出荷量の暫定値は3億2200万本で、前年比32%増となった。新型コロナウイルスが広がる前の2019年より8%の増加。出荷額は過去最高だった2019年の50億5590万ユーロを上回る55億ユーロに達する見通し。

 

 フランス市場向け出荷量は25%増の約1億4200万本で、2019年の水準に戻った。輸出は1億8000万本で過去最高を更新し、成長を続けている。英国、カナダ、米国、オーストラリアなどアングロサクソン諸国が好調。


  「2020年に主な消費拠点が閉ざされ、世界中でイベントが中止となり18%減と大きな影響を受けた後だけに、このリバウンドはうれしいサプライズ」と、シャンパーニュ委員会の共同会長でヴィニュロン代表のマキシム・トゥバールはコメントし、「国内市場の好業績にも満足している」と語った。


 2021年は観光やイベントは再開しておらず、ホテル、レストラン、航空機、免税店などは稼働していない。好調な出荷量の数値は自宅消費が牽引している。日本は夜の市場が牽引役で、オフプレミスは弱いため、アングロサクソンの国々とは状況が異なる。出荷額の増加は、富裕層の高級シャンパーニュ投資が牽引したと見られる。


 シャンパーニュ委員会の共同会長でメゾン代表のジャン・マリー・バリエールは、「すばらしいキュヴェの引き合い、輸出のおかげで、シャンパーニュの売上高は55億ユーロ以上という記録的な数字を達成するだろう」と喜びながらも、「2020年から2021年の平均出荷量は49億ユーロで2億8000万本と、パンデミック前の水準(50億ユーロで3億本)を下回っている」とコメントした。


 3億本台に乗るのは2018年以来となる。シャンパーニュの出荷量は2004年以降、3億本台を維持し、2007年には3億3870万本でピークに達した。リーマンショック翌年の2009年には2億9300万本に落ち込んだが、その後は持ち直し、フランス国内需要が減少した2019年までは3億本台を続けていた。


近年のシャンパーニュ出荷本数は以下の通り。


2021: 3億2200万(暫定)

2020: 2億4500万

2019: 2億9750万

2018: 3億190万

2017: 3億730万

2016: 3億610万

2015: 3億1300万

2014: 3億700万

2013: 3億500万

2012: 3億900万

2011: 3億2300万

2010: 3億1900万

2009: 2億9300万

2008: 3億2250万

2007: 3億3870万

2006: 3億2180万

2005: 3億770万

2004: 3億140万

2003: 2億9350万

2002: 2億8770万

2001: 2億6270万

2000: 2億5320万

1999: 3億2700万

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