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フランスを代表するワイン雑誌「La Revue du vin de France」(ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」が、「RVF Grands Prix 2022」の13人の受賞者を発表した。ジャン・ルイ・シャーヴが年間最優秀ヴィニュロン(グローワー)を受賞し、マクロン大統領が「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。
ローヌ北部のモーヴにドメーヌを構えるシャーヴは、1481年からエルミタージュで、世界から尊敬されるワインを造っている。ジャン・ルイは1992年に参画し、2000年代末にジェラールの後を継いだ。”エルミタージュの法皇”と呼ばれる。
基本的に区画のブレンドによってエルミタージュの白と赤を造る。甘口のヴァン・ド・パイユも知られる。ジャン・ルイは「オールド・スクールと呼ばれるかもしれないが、時代に適合する努力はしている。アンフォラも実験した。亜硫酸の量もごく少ない。でも、自然派と呼ばれたくはないが」と語るバランス感覚の持ち主だ。
おおっぴらにワイン語るマクロン大統領
マクロン大統領のパーソナリティ・オブ・ザ・イヤーは、RVF編集部の全員の賛同で決まった。フランスでは、アルコールとタバコの広告を規制した1991年のエヴァン法以来、大統領はワイン飲用について、おおっぴらに発言するのを避ける傾向にあった。
マクロン大統領はワイン愛好家で知られる。昨年11月には引退するドイツのメルケル首相を、ブルゴーニュのクロ・ド・ヴージョ城に招待し、レジオン・ドヌール勲章の最高位「グランクロワ」を授与した。
RVFは「この40年間で初めて、大統領は『私は毎日、昼も夜もワインを飲む』と、はっきりと述べる大胆さを手に入れた。私たちにとってこれは最高のスローガンです」と授賞理由を述べている。
ブランド・オブ・ザ・イヤーはシャンパーニュのルクレール・ブリアン。2022年のギィド・ヴェール(メイユール・ヴァン・ド・フランス)では2つ星。エルヴェ・ジェスタンがビオディナミとオーガニックで、自然派シャンパーニュを造っている。年産量は20万本。
「ディスカバリー・オブ・ザ・イヤー」はロワールのプイィ・フュメで、アントワンヌ・グーフィエが手掛けるドメーヌ・デュ・ブショ(Domaine du Bouchot)が受賞した。
13の受賞者は以下の通り。
Personnalite de l'annee : Emmanuel Macron
Vigneron de l'annee : Jean-Louis Chave, a Mauves
Groupement de vignerons de l'annee : Cave de Roquebrun, en Languedoc
Prix de l'innovation environnementale : Michael Paetzold, a Bordeaux
La decouverte de l'annee : Domaine du Bouchot, en Centre-Loire
Meilleur accueil dans le vignoble : Chateau de Rayne Vigneau, a Bommes (33)
Carte des vins de l'annee : Chablis Wine Not, a Chablis
Oeuvre culturelle de l'annee : Les livres de Georges Truc
La marque de l'annee : Champagne Leclerc Briant
Spiritueux de l'annee : Domaine des Hautes Glaces, en Isere
Les cavistes de l'annee : La feuille de Vigne, a Honfleur et au Havre
L'hypermarche de l'annee : E.Leclerc de Saint-Medard-en-Jalles (33)
Coup de coeur du jury : La librairie Athenaeum, a Beaune
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