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シャトー・ムートン・ロートシルトの、2019ヴィンテージのアーティストラベルが発表された。デンマークのアーティスト、オラファー・エリアソンが太陽を中心に時間や季節の巡りを表現したデザインとなっている。
太陽観測衛星を意味する「Solar Iris of Mouton」と名付けられたデザインは、上段が黄金色の昼を、下段がミッドナイトブルーの夜を表す2本の水平な帯で構成されている。この2本の帯はシャトー・ムートン・ロートシルトを表すオクルス(目の穴)を囲んでいる。その周りには、一連の楕円がリング状に配置され、シャトーが位置するポイヤックの地球に対する太陽の軌跡を表している。一番下の円弧は1年のうち最も短い日を、一番上の円弧は最も長い日を表している。
上部の細長い8の字型のアナレンマは、シャトー・ムートン・ロートシルトから1年の各日の同時刻に記録された太陽の位置を表している。地球の動きと時間の経過が、この形に現れている。8の字の形は、無限大のシンボルも連想させる。
オラファー・エリアソンは、ワインをブドウが育って熟した土壌、ワインが作られた年、その年の太陽の影響、環境との循環的な関係の証し、指紋だと考えているという。
オラファー・エリアソンは1967年、コペンハーゲン生まれ。彫刻、絵画、写真、映画、デジタルメディアを駆使した作品を制作している。世界の主要な美術館に招かれ、2003年にはデンマーク代表としてヴェネチア・ビエンナーレに参加。2016年にはヴェルサイユ宮殿での展覧会で、鏡や光、霧や水を使ったインスタレーションを披露した。
シャトーの共同オーナーで、ラベルの制作を担当したジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロスチャイルドはオラファー・エリアソンの作品に、長年にわたって魅了されてきた。2016年にヴェルサイユ宮殿で開かれた展覧会が、決定的な瞬間だったという。
「『彼がその気になれば、シャトー・ムートン・ロートシルトのアーティストの一人になるだろう』と自分に言い聞かせた。彼の芸術は本質的なものに焦点を当てており、ムートン・ロートシルトのために彼が捉えたものは、時間、季節の巡り、そしてすべての中心にある太陽であり、ここでは図の形で表現されている」と、instagramでコメントした。
2019ムートンのパーカー・ポイントは98-100点。カベルネ・ソーヴィニヨン90%、メルロ9%、プティ・ヴェルド1%。
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