メゾン・シャンピー、アドヴィニへ売却

　ブルゴーニュのメゾン・シャンピーを、フランスの大手ワイン企業アドヴィニが買収した。
　シャンピーは1720年に創業したブルゴーニュ最古のネゴシアン。買収にはシャンピーが2010年に買収したラルール・ピオも含まれる。シャンピーとラルール・ピオが所有する21.6ヘクタールの畑には、コルトン、コルトン・ロニエ、コルトン・ブレッサンド、コルトン・シャルルマーニュが含まれる。アドヴィニの所有するシャブリのドメーヌ・ラロッシュを率いるティエリー・ベリコーが新社長に就任する。技術責任者のディミトリ・バザスや栽培、醸造の担当者はそのまま残る。
　アドヴィニはシャトーヌフ・デュ・パプのクロ・ド・ロラトワール・デ・パプ、サンテミリオン＆メドックのアントワーヌ・ムエックス、シャブリ＆ラングドックのラロッシュなど28ワイナリーを傘下におき、フランスだけでも2000ヘクタール以上の畑を所有するほか、南アフリカのラヴニール、ケン・フォレスターも所有する。
　アドヴィニはシャンピーのセラー、畑、生産施設に投資する計画を持っている。シャンピーは1989年にいったん、ルイ・ジャドに買収されたが、1年後に売却された。アドヴィニは9月にケン・フォレスターを買収し、南アを強化したのに続いて、今回の買収で、シャブリだけでなく、コート・ドールにも足場を築く。