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ポムロール、除草剤を禁止するフランス初のAOCに

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 ボルドー右岸のポムロールで、化学薬品による除草が禁止された。除草剤などによる雑草駆除を全面的に禁止したフランス初のアペラシオンとなった。


 10月20日の政令で、化学的な除草が禁止され、機械的または物理的にブドウ畑の草むらを管理することが義務づけられた。ポムロールの仕様書には、ボルドーで普及しつつある枯れたブドウ樹の除去やTFI(Treatment Frequency Index)の算出など、より伝統的な農業環境対策も含まれている。ポムロールでは既にほとんどの栽培者が耕したり、カバークロップを実施したりしているという。

 

 ポムロールの面積は800ha(2017年の栽培面積は785ha)で、格付けはない。年産量は420万本で生産者は135。2017年の土地の平均価格はヘクタールあたり150万ユーロ。小さなアペラシオンだから除草剤禁止ができたわけではなく、生産者の合意が得られたから。例えば、サンジュリアンの面積は900haでそれほど変わらない。


 Vitisphereによると、INAO(国立原産地名称研究所)のヌーヴェル・アキテーヌ地域圏代表のローラン・フィデルは「化学的な雑草駆除を全面的に禁止した最初のAOCです」と強調した。コルシカ島のパトリモニオやプロヴァンス地方のボー・ド・プロヴァンスでも同様の計画が検討されているという。

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