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1日にグラス1杯程度のアルコール、心臓発作や脳卒中のリスク減らす!?

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 心血管疾患の患者が1日にグラス1杯程度の少量のアルコールを摂取すると、心臓発作などの再発率が低くなるという研究結果が発表された。


 適度なアルコール摂取と心筋梗塞や脳卒中、心臓弁膜症など心血管疾患の関連については、リスク低減の可能性が繰り返し語られてきたが、患者に飲酒を控えるように助言してきた医師もいた。


 今回の研究では、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、ケンブリッジ大学、シドニー大学の研究者らが、英国の50万人以上の参加者の詳細な健康情報を保持する生物医学データベースの英国バイオバンク研究など、複数のリソースからデータを収集して、心筋梗塞、脳卒中、狭心症を患った経験のある約5万人のアルコール摂取量のデータを調べて、その結果を学術誌「BMC Medicine」に発表した。


 その結果、1日に15グラム(ワイン1杯程度)、1週間に最大105グラムのアルコールを摂取している患者が、死亡およびその後の心不全、発作、脳卒中の発生確率が最も低いことがわかった。


 また、中程度の量のアルコールを摂取している人は、まったく飲まない人に比べて、心血管疾患を再発する可能性が最大で50%低くなった。


 データでは、アルコールの種類は区別されていない。研究チームは今回の結果を確認するための長期的な臨床試験の必要性を指摘しているが、「アルコール摂取が心血管疾患のり患率にどのように関係するかを理解することは、患者にとって非常に重要」と述べている。

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