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新マスター・オブ・ワイン10人誕生、32か国で計418人に

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 マスター・オブ・ワイン協会(IMW)は26日、10人の新マスター・オブ・ワインを発表した。イタリア・ベースで初のマスター・オブ・ワインが生まれた。これで32か国で418人のマスター・オブ・ワインとなった。女性が149人、男性が269人。


 ワイン業界の最高峰の資格マスター・オブ・ワイン(MW)資格は、ワインのあらゆる側面を理解している証明となり、世界のワイン産業に通用するパスポート。ベースとなる国は英国が210人で最も多く、米国が56人で続き、オーストラリアの28人、フランスの18人、ニュージーランドの15人、カナダの10人と続く。1953年に最初の試験が行われ、これまでに493人のMWが誕生している。


 MWの試験は、ステージ2の理論、実技、ステージ3のリサーチ・ペーパー(RP)の3部に分かれている。RPは科学、芸術、人文、社会科学のあらゆる領域からワインに関連するトピックの深い研究が求められる。


 新MWの顔ぶれと(ベース国)、RPは以下の通り。


James Doidge MW (英国)

ロンドンのインポーター「Wine Treasury」のバイヤーで社長。北米のワインに強い。ナパヴァレーのワインを早い時期に紹介した。

RP:The evolution of Grenache Noir in California: trends in production and opportunities for the future.


Gabriele Gorelli MW (イタリア)

デザイナーでワイン・コンサルタント、ワインコンペティションの審査員も務める。祖父がブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産者。イタリア・ベースの初のMW。

RP:Quercetin precipitation in Brunello di Montalcino. What are the organic fining options to prevent this phenomenon occurring in bottle?


Susan Lin MW (米国)

サンフランシスコ・ベイエリアのオンライン・高級ワイン小売店「Belmont Wine Exchange」のコンサルタント。クラシックのピアニストでもある。

RP:Influences of classical music on the perception of a Brut non-vintage Champagne.


Moritz Nikolaus Lueke MW (ドイツ)

ヤラヴァレー、ナーエ、ラインガウ、プイィ・フュメ、クレタのワイナリーで経験を積んだ後、高級ワインのバイヤーやブランド・マネジャーを務めてきた。

RP:Arrived with COVID-19, here to stay? Experiences of German wineries with online wine tastings.


Sophie Parker-Thomson MW (ニュージーランド)

マールボロにベースを置くワイン生産者でコンサルタント。ニュージーランドの品質とサブリージョンの多様性を訴えている。

RP:What is the relationship between the use of sulphur dioxide and biogenic amine levels in wine?

 

Alvaro Ribalta Millan MW (英国)

バルセロナ生まれ。個性的なワインを輸入する「Indigo Wine」の事業開発ディレクター。ビエルソ、ドウロ、ヘレス、ウコヴァレーで収穫経験がある。

RP:An analysis of the different labelling options for traditional method sparkling wines in the region of Penedes.


Tze Sam MW (英国)

シンガポール生まれ。グローバル・ブランドの宣伝やマーケティングを経て、「Oxford and Cambridge Alumni Wine Society」のプレジデント。レストランのワイン購入のコンサルタントも行う。

RP:‘A bottle of good solid edifying Port… (and) this plaguy French Claret’: investigating the political, economic, and social significance of wine drinking and intoxication in eighteenth-century English literature.


Melissa Saunders MW (米国)

生粋のニューヨーカー。環境に責任を持つ小規模生産者の輸入・販売会社を経て、環境に配慮したパッケージングにフォーカスしたコンサルティング「Wine Queen」を始めた。

RP:Could the environmental impact of wine packaging affect purchasing decisions of retail wine buyers in New York City?


Kryss Speegle MW (米国)

カリフォルニアで急成長するワインとスピリッツ生産者「O’Neill Vintners and Distillers」のワイン造り、販売、事業開発のリーダー。「Napa Valley Wine Academy」でWSETの講師も。

RP:What factors impacted the presence of American wines on US wine lists during the period 1900-1950?


Clare Tooley MW (米国)

カリフォルニア在住。ウォール・ストリート・ジャーナルやヴァージンなど米国内の有名企業のワイン倶楽部向けワインを調達する「Lionstone International」のワイン開発ディレクター。

RP:An investigation into the impact of cannabis production on viticulture in Sonoma County.

イタリア初のMWとなったGabriele Gorelli MW
左上から時計回りに、James Doidge MW、Gabriele Gorelli MW、Susan Lin MW、Moritz Nikolaus Lueke MW、Sophie Parker-Thomson MW、Alvaro Ribalta Millan MW、Tze Sam MW、Melissa Saunders MW、Kryss Speegle MW、Clare Tooley MW

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