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MS協会米国支部が謝罪、資格の剥奪と一時停止…米国マスター・ソムリエのセクハラ事件

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 マスター・ソムリエ協会米国支部(CMS-A)は、NYタイムズが報じたマスター・ソムリエ(MS)のセクハラ事件で、謝罪声明を発表し、7人のメンバーの協会活動への関与を一時停止した。記事中で数々のセクハラを指摘された教育家のジェフ・クルスはメンバーを辞任し、MS資格を剥奪された。


 NYタイムズの記事は、マスター・ソムリエがレストランへの推薦状を書けるなど優先的な地位を利用して、米国のホスピタリティ産業で最高の地位にあるMS資格を目指す女性受験生らに、セックスを迫るなどのハラスメントを行った事件を、実名の証言付きで報じた。


 報道に対して、CMS-Aは11月1日、「会員、ワイン産業、最も重要な、今回の事件を勇気をもってシェアした女性たちの信頼を裏切った」と述べ、被害を受けた女性の名前を上げて「心から謝罪する」という声明を発表した。


 MS受験で中心的な教育家だったジェフ・クルスは、11人の女性受験生にセクハラを行ったとして、その悪質さが際立っている。受験生が情報交換やイベントに参加する非営利位団体「ギルドソム」(GuildSomm)の代表を既に辞任していたが、MSのメンバーを辞任し、資格を剥奪された。外部機関の調査によって、さらなる懲戒処分を受ける可能性がある。


 また、記事で名指しされたGreg Harrington、Eric Entrikin、Robert Bath、Matt Stamp、Matthew Citriglia、Drew Hendricks、Fred Dameは10月31日から、CMS-Aのプログラム関与が一時停止となった。調査結果によって、さらなる処分の可能性がある。


 独立した外部機関がすべての事件を調査するとともに、CMS-Aは問題行為の匿名の報告を受けるホットラインへのレポートを呼びかけている。メンバーに、セクハラ、強制、差別などの規定を厳格化した新たな倫理規定への署名を求めている。


 CMS-Aは1997年に設立され、27人の女性を含む165人がメンバーとなっている。対応が後手に回ったことに対する批判的なコメントが、Instagramには相次いでいる。NYのワインバー「Corkbuzz」オーナーのLaura Fiorvanti MSは自分のInstagramに、MS資格の一時返上を投稿した。

Laura FiorvantiのMS一時返上のinstagram
マスター・ソムリエ協会米国支部(CMS-A)の声明 Facebookから

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