世界最大のワイン・スピリッツ見本市「プロヴァイン　2020」が延期

　ドイツ・デュッセルドルフで3月15日から開催予定だった世界最大のワイン・スピリッツ見本市「プロヴァイン　2020」が、新型コロナウイルスの感染拡大によって延期される。

　主催者のメッセ・デュッセルドルフが発表した。3月15-17日に予定されていた日程をリスケジュールしている。プロヴァインは世界最大で最も重要なワイン・スピリッツの見本市。2019年は64か国から6900の出展者が参加し、6万1500人が来場した。

　メッセ・デュッセルドルフCEOのヴェルナー・M・ドーンシャイトは「顧客、パートーナー、従業員は我々を信頼している。安全性に照らして危機的な状況について我々が下す決断も信頼している」とコメント。メッセ・デュッセルドルフの監査役チェアマンのトーマス・ガイゼル・デュセルドルフ市長は「今回の決定は関係者全員にとって簡単なものではなかった。だが、現時点での延期はメッセ・デュッセルドルフと顧客にとって必要だ」と述べた。

　在デュッセルドルフ日本国総領事館によると、ドイツの感染者は28日に50人を超しており、27日から28日の2日間で感染者数が倍増するなど流行の兆しを見せている。ドイツ連邦内務省と保健省は28日に差し迫った主要なイベントを中止するよう求める勧告を発表した。

　3月末にシンガポールで開催予定だった「プロヴァイン・アジア2020」は7月13-16日に延期された。中国・成都で3月末に開かれる予定だった中国最大級のワイン見本市「チャイナ・フード・アンド・ドリンクス・フェア　2020」（CFDF）も延期になっている。