3月のプロヴァイン・アジア2020、新型コロナウイルスで延期

　3月末にシンガポールで開催予定だった「プロヴァイン・アジア2020」は、新型コロナウイルスの感染拡大によって延期される。

　プロヴァイン・アジアは世界最大のワイン・スピリッツ見本市プロヴァインのアジア版。プロヴァインは、メッセ・デュッセルドルフ本社が1994年にドイツ・デュッセルドルフで開催した。アジア版はメッセ・デュッセルドルフとインフォーマ・マーケットの共催で、3月31-4月3日にシンガポール・エクスポで開かれる予定だった。同時開催のFHA・フード・ヴィヴァレッジ・イベントも延期された。

　FHA・フード・ヴィヴァレッジのイベント・ディレクターは「出展者、来場者、スタッフの安全と健康の確保が我々のトップ・プライオリティ。コミュニティに拡大の兆候があり、地元当局が大勢の集まるイベントを避ける勧告を出した」と延期理由をコメントした。

　シンガポールでは20日現在で、日本と並ぶ84人の新型肺炎の感染者が確認されている。

　プロヴァイン・アジア2019は、昨年5月に香港で開かれて340社以上が出展し、1万2716人の来場者を集めた。プロヴァイン・チャイナ2019は、昨年11月に上海で開かれ、過去最大となる820の出展者と2万人の来場者を記録した。プロヴァインは、アジアで重要な見本市として成長している。

　中国・成都で3月末に開かれる予定だった中国最大級のワイン見本市「チャイナ・フード・アンド・ドリンクス・フェア　2020」（CFDF）も延期になっている。5月に香港で予定されているヴィネクスポ・アジア・パシフィックについては、延期されるかどうかの発表はまだない。