ターリーのジンファンデル…バッセMWもお気に入り

　昼はシャルドネ。夜はジンファンデル。

　セゲシオ、レイヴンズウッド、ソボン、ターリー、ラファネリ、マッキアの６人の生産者によるパネルディスカッション。顔ぶれもワインも濃い。ローダイ、ソノマ、パソ・ロブレス、アマドールなど産地の違いによる味わいの違いがよくわかった。

　久しぶりに飲んだターリーのペセンティ・ヴィンヤード（パソ・ロブレス）2011が一番お気に入り。16．3％のアルコール度ながら、シャーヴのエルミタージュを思わせるミネラル感が際立っていた。ラリー・ターリーは「石灰岩土壌のせいでは」と。

　オレンジのコンポートのような香りがあり、しなやかだ。ラリーの姉妹は有名なヘレン・ターリーだが、仲たがいしてからは連絡こないと。やはり難しい女性のようだ。

　世界最優秀ソムリエのジェラール・バッセMWの好みは、ターリーのハウエル・マウンテンのキュヴェだった。

　「ジンファンデルってブラインドでわかりやすいですか？」

　世界一の男に失礼な質問をしたら

　「うーん、難しくないけど、オーストラリアのグルナッシュなんかと間違えやすいね」　

　腰が低くて、本当にいい人だ。

　最近は、香港でのデカンターのアジア・ワイン・アワードなど世界を飛び回っているとか。３人の弟子がホテルを守っているから大丈夫だそうだ。英国の有名ソムリエの大半がバッセの教えを受けているという。層が厚いのだ。

　「注目の産地？いろいろあるけど、中国に注目している」と。

リストは以下に。

Stars of Zinfandel - at Seghesio - seated panel tasting

2011 Seghesio Home Ranch
2011 Seghesio Cortina
2009 Ravenswood Old Hill
2009 Ravenswood Big River
2010 Sobon Rocky Top
2011 Sobon Fiddletown
2011 Turley Dragon Vineyard Zinfandel Howell Mountain
2011 Turley Pesenti Vineyard Zinfandel Paso Robles
2011 Rafanelli Zinfandel
2011 Macchia Lodi Old Vine Noma Ranch
2011 Macchia Lodi Old Vine Zinfandel