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2日目の昼は次世代の造り手14人を集めての試飲会。
ジーナ・ガロ、カール・ウェンテ、スザンヌ・グロース、ジャネット・ヴィアデア、ダン・コスタ(コスタ・ブラウン)、ヴィオレット・ガーギッチら、姓名で想像がつく通りの有名な生産者がそろった。私の発見は有名な生産者の息子・娘ではなく、全く新しい世代のピノ・ノワールの造り手。いずれも未輸入だ。
クッチのジェミー・クッチとロスト&ファウンドのジェフ・クルス。クッチはソノマ・コーストから涼しげなピノをものにする。マクドゥガル・ランチの11年はアルコール度13・6%。全房発酵80%。DRCを連想させるオレンジの皮の香り。「除梗するとフルーティで、甘くなるが、全房だと複雑でスパイシーに仕上がる」と。DRCに10年に訪問した時も全房の正しさを再確認したと。「アルコール度は下がるし、色も淡くなるが、複雑性が生まれる。DRCも07年は100%全房発酵ではないが、カリフォルニアは11年のような涼しい年でも熟すから問題ない」と。
このキュヴェの350ケースを含めて生産は計2500ケース。日本の私の知る輸入業者からも引き合いがあるが、売るワインがないそうだ。最近、飲んだソノマ・コーストの中では傑出している。同じソノマ・コーストのオベールやターリーとは全く別のスタイル。
ロスト&ファウンドは、MSのジェフが10年に始めた。こちらの11年はロシアン・リヴァー・ヴァレー。12・8%。こちらは除梗している。妻がイタリア品種を造っているが、本人はワイン造りの経験はないそうだ。それでもセンスの良さはマスター・ソムリエだからだろう。抑制のきいたスタイル。細部の詰めはクッチに届かないが、将来が期待できる。200ケースしかないから、これも日本では飲めなさそうだ。
ランチでは、巨大なポークの塊を食べながら、両者の11年を比べた。クッチはただのソノマ・コースト。3つの畑のブレンドだ。ロスト&ファウンドはロシアン・リヴァー・ヴァレー。2つのグラスの色合いの淡さはほとんど同じ。料理と合わせたら、クッチは単一畑マクドゥガル・ランチより、ソノマ・コーストの方がよかった。スパイシーで複雑。ロスト&ファウンドもかなりいいけど。
クッチは「単一畑はどうしてもアルコール度が高くなる。いろいろ実験しているが、12年は12・8%くらいになる。まだまだ勉強中だ。05年に始めたばかりだから」。海の近さと標高の高さを生かしたクッチは注目の作り手だ。ジェイミーとジェフに知り合えたのは大きな収穫だった。
試飲とランチのリストは以下に。
New Guard/Next Generation - MacMurray Ranch - walk around tasting
2011 Gallo Signature Series Chardonnay
2010 the Nth Degree Chardonnay
2012 Ironstone Obsession Symphony
2011 Kutch McDougall Ranch Pinot Noir
2011 Bien Nacido Vineyards Santa Maria Valley Pinot Noir
2012 Chanin Los Alamos Pinot Noir
2011 Lost and Found Pinot Noir
2011 Kosta Browne Russian River Valley Pinot Noir
2010 Caricature Red Wine
2010 Viader Liquid Cashmere
2010 J. Lohr Cabernet Sauvignon
2010 Groth Reserve Cab
2010 Lancaster Cabernet Sauvignon
2007 Grgich Cabernet
Lunch with the New Guard/Next Generation vintners
2011 MacMurray Ranch Pinot Noir (High Country Reception)
2012 Mac Murray Ranch Pinot Gris (reception)
2010 MacMurray Ranch Reserve Pinot Noir (reception)
2011 Grgich Hills Estate Fume Blanc
2012 Groth Sauvignon Blanc
2012 J. Lohr Carol's Vineyard Sauvignon Blanc
2011 Solomon Hill Vineyards Santa Maria Valley Chardonnay
2011 Kosta Browne One Sixteen Chardonnay
2010 MacMurray Ranch Winemaker’s Block Pinot Noir
2011 Kutch Sonoma Coast Pinot Noir
2011 Lost and Found Pinot Noir
2012 Chanin Sanford & Benedict Pinot Noir
2011 The Nth Degree Syrah
2006 Viader
2010 Roth Estate Heritage Red
2011 Gallo Signature Series Pinot Noir
2010 Lange Twins Estate Grown Zinfandel
2012 Ironstone Old Vine Zinfandel
ジーナ・ガロ、カール・ウェンテ、スザンヌ・グロース、ジャネット・ヴィアデア、ダン・コスタ(コスタ・ブラウン)、ヴィオレット・ガーギッチら、姓名で想像がつく通りの有名な生産者がそろった。私の発見は有名な生産者の息子・娘ではなく、全く新しい世代のピノ・ノワールの造り手。いずれも未輸入だ。
クッチのジェミー・クッチとロスト&ファウンドのジェフ・クルス。クッチはソノマ・コーストから涼しげなピノをものにする。マクドゥガル・ランチの11年はアルコール度13・6%。全房発酵80%。DRCを連想させるオレンジの皮の香り。「除梗するとフルーティで、甘くなるが、全房だと複雑でスパイシーに仕上がる」と。DRCに10年に訪問した時も全房の正しさを再確認したと。「アルコール度は下がるし、色も淡くなるが、複雑性が生まれる。DRCも07年は100%全房発酵ではないが、カリフォルニアは11年のような涼しい年でも熟すから問題ない」と。
このキュヴェの350ケースを含めて生産は計2500ケース。日本の私の知る輸入業者からも引き合いがあるが、売るワインがないそうだ。最近、飲んだソノマ・コーストの中では傑出している。同じソノマ・コーストのオベールやターリーとは全く別のスタイル。
ロスト&ファウンドは、MSのジェフが10年に始めた。こちらの11年はロシアン・リヴァー・ヴァレー。12・8%。こちらは除梗している。妻がイタリア品種を造っているが、本人はワイン造りの経験はないそうだ。それでもセンスの良さはマスター・ソムリエだからだろう。抑制のきいたスタイル。細部の詰めはクッチに届かないが、将来が期待できる。200ケースしかないから、これも日本では飲めなさそうだ。
ランチでは、巨大なポークの塊を食べながら、両者の11年を比べた。クッチはただのソノマ・コースト。3つの畑のブレンドだ。ロスト&ファウンドはロシアン・リヴァー・ヴァレー。2つのグラスの色合いの淡さはほとんど同じ。料理と合わせたら、クッチは単一畑マクドゥガル・ランチより、ソノマ・コーストの方がよかった。スパイシーで複雑。ロスト&ファウンドもかなりいいけど。
クッチは「単一畑はどうしてもアルコール度が高くなる。いろいろ実験しているが、12年は12・8%くらいになる。まだまだ勉強中だ。05年に始めたばかりだから」。海の近さと標高の高さを生かしたクッチは注目の作り手だ。ジェイミーとジェフに知り合えたのは大きな収穫だった。
試飲とランチのリストは以下に。
New Guard/Next Generation - MacMurray Ranch - walk around tasting
2011 Gallo Signature Series Chardonnay
2010 the Nth Degree Chardonnay
2012 Ironstone Obsession Symphony
2011 Kutch McDougall Ranch Pinot Noir
2011 Bien Nacido Vineyards Santa Maria Valley Pinot Noir
2012 Chanin Los Alamos Pinot Noir
2011 Lost and Found Pinot Noir
2011 Kosta Browne Russian River Valley Pinot Noir
2010 Caricature Red Wine
2010 Viader Liquid Cashmere
2010 J. Lohr Cabernet Sauvignon
2010 Groth Reserve Cab
2010 Lancaster Cabernet Sauvignon
2007 Grgich Cabernet
Lunch with the New Guard/Next Generation vintners
2011 MacMurray Ranch Pinot Noir (High Country Reception)
2012 Mac Murray Ranch Pinot Gris (reception)
2010 MacMurray Ranch Reserve Pinot Noir (reception)
2011 Grgich Hills Estate Fume Blanc
2012 Groth Sauvignon Blanc
2012 J. Lohr Carol's Vineyard Sauvignon Blanc
2011 Solomon Hill Vineyards Santa Maria Valley Chardonnay
2011 Kosta Browne One Sixteen Chardonnay
2010 MacMurray Ranch Winemaker’s Block Pinot Noir
2011 Kutch Sonoma Coast Pinot Noir
2011 Lost and Found Pinot Noir
2012 Chanin Sanford & Benedict Pinot Noir
2011 The Nth Degree Syrah
2006 Viader
2010 Roth Estate Heritage Red
2011 Gallo Signature Series Pinot Noir
2010 Lange Twins Estate Grown Zinfandel
2012 Ironstone Old Vine Zinfandel
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