三国ワイン、スペインのCVNEへ売却

　ジョゼフ・ドルーアンなどの輸入元「三国ワイン」が、スペイン・リオハに本拠を置く「CVNE EXCELLARS」社に買収された。

　三国ワインは三国コカ・コーラボトリングの100％子会社。ブルゴーニュのジョゼフ・ドルーアン、スペインのミゲル・トーレスなどを輸入している。

　昨年7月、関東を中心としたコカ・コーラ セントラル・ジャパン、三国コカ・コーラ ボトリング、東京コカ・コーラ ボトリングのボトラー4社が経営統合し、コカ・コーラ・イースト・ジャパンを設立。炭酸、清涼飲料、茶など競争の激化が進む飲料事業での戦略を再構築する狙いで、ワインインポーターの同社株式をCNVEに売却した。

　CVNEは「Compania Vinicola del Norte de Espana」（コンパニア・ビニコラ・デル・ノルテ・デ・エスパーニャ）の略。1879年に、レアル・デ・アウサ兄弟によってリオハのアロに設立された。家族経営の名門企業で、3つのボデガ（ワイナリー）を抱える。

　クネ、卓越したヴィンテージに生産するインペリアル、モノポール、レアル・デ・アスア、コロナなど6つのラインを抱えるクネ、ログローニョ近郊のリオハ・アラベサ地区にあるビニャ・レアル、1973年にコンティーノとのジョイントで設立されたビニェドス・デル・コンティーノを展開する。

　フラッグシップ的なインペリアル・グラン・レセルバ2004は、2013年のワイン・スペクテイター誌トップ100の1位に、スペインワインとして初めて輝いた。レアル・デ・アスア、コンティーノ・グラシアーノ、ヴィーニャ・レアル・グラン・レセルバなどは、ワイン・アドヴォケイトでも常に90点以上を獲得している。

　CVNEは世界展開の拡大を狙っており、三国ワインをアジアの足がかりにする狙いと見られる。