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ロマネ・コンティ2012はクラシックVT

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 ブルゴーニュの2012年は、ピノノワール好きなら心動かされずにいられないヴィンテージだ。

 我々は米国の評論家に動かされて、つい2009のような熟成したヴィンテージに走りがちだが、ピノノワールの本当の美しさは2012のような年に現われる。

 これはあらゆる造り手に共通する意見だった。

 ジャック・フレデリック・ミュニエは「2009のように熟成したヴィンテージは素晴らしい。数十年は保つだろう。しかし、2012は涼しい年のピュア、フレッシュさと暖かい年の深みとリッチさの両方を備えている。珍しいことだ」という。

 私自身もいろいろ試飲して確信した。09は偉大だが、1959や1969のように半世紀先に飲むべきワインだ。12はブルゴーニュの美しさを保ちながら、今もおいしく、将来も美しい。

 DRCでもその印象は同じだった。

 ワイン・アドヴォケイトのニール・マーティンと一緒になった。醸造責任者のベルナール・ノブレは最低限しか語らない。これはいつも同じ。彼にとって、ヴィンテージの違いは、毎年変わる条件にすぎないのだろう。世界で最も偉大なワインを手掛ける男は動じない。12の全房発酵比率は70%。意外に高い。よく熟したということだ。

 熟成庫はルイ・ミシェル・リジェ・ベレールの隣にある。教会脇のドメーヌから少し歩く。ピペット片手のノブレを先頭に、グラスを持って歩くさまは、カルガモの行列のようでおかしかった。

 12はヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュはなし。コルトンはラッキングの前で試飲できなかった。個人的には、ようやく樽からのロマネ・コンティの偉大さが見えたような気がする。これまでは、はいつもシャイだと思っていたが、壮大なスケールが手に取るように伝わってきた。経験が積み重なったのか、12ばかり飲んでわかったのか。主張の強いラ・ターシュに気をとられず、壮麗なパワーとフィネスの完璧なバランスがよくわかった。わずか14樽。

 12のDRCはすべて偉大だ。

 クラシック・ヴィンテージ。その通り。

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