ボージョレ2018の収穫がフル回転、生産量は21%増の予想

　フランス・ボージョレの2018ヴィンテージ収穫が8月27日に始まり、フル回転で進められている。前年より21%増で、質量ともに恵まれると期待されている。

　生産者団体のヴァン・デュ・ボージョレによると、ボージョレとボージョレ・ヴィラージュの収穫が27日、公式にスタートした。最初にクレマン用白ブドウの収穫が始まり、赤ワイン用の収穫は9月に入って本格化しているが、10日ごろまで収穫を待っている生産者もいる。9月初旬は晴天になると天気予報が伝えている。

　2018年は冬と春に雨が多くて、畑の保水量が多く、夏は乾燥して暑かった。2017年より21%増の4500万ヘクトリットルの生産量が予想されている。2017年は霜害と干ばつで、1945年以来最小の3720万ヘクトリットルにとどまった。

　ボージョレ・ヌーヴォーは、醸造にかけられる期間が短いため、糖度の上昇だけでなく、タンニンの成熟が重要となる。2018年は暑い夏のおかげで、糖度も熟度も十分に得られるとの期待が高まっている。また、今年は収穫が早いことで、醸造の自由度も高い。