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Liv-exのボルドー2017格付け、1級は5大シャトーとラ・ミッション・オー・ブリオン

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 ロンドンの高級ワイン取引プラットフォームLiv-exが、ボルドー1855年の格付けになぞらえて、取り引き価格に基づいてランク付けしたボルドー左岸2017年の格付けを発表した。
 2009年から2年おきに発表してきた。2016年4月3日から2017年5月1日までのシャトーの最低5ヴィンテージの取引価格に基づいている。2500ポンド以上が1級、688-2499ポンドが2級、438-687ポンドが3級、313-437ポンドが4級、250-312ポンドが5級となっている。1855年当時は、4樽に相当するトノーの価格が2500-2700フランが2級で、3000フラン以上が1級だった。
 1級はトップのラフィット・ロートシルトを含む5大シャトーに加えて、ラ・ミッション・オー・ブリオンがかろうじてすべりこんだ。2級はパルメを筆頭にレオヴィル・ラス・カーズ、モンローズなどが上位に来て、3級だったレオヴィル・バルトンが昇格した。3級はラ・ラギューヌ、タルボ、ディッサンが昇格して入った。
 クロ・デュ・マルキは3級、シャス・スプリーンとカントメルルはそれぞれ5級に、Liv-exの格付けで初めて格付けされた。クロ・デュ・マルキは1855年には存在しなかった。クリュ・ブルジョワの代表格だったシャス・スプリーンとシャトー・グロリアは1855年の格付けに入っていない。シャス・スプリーンは初めて5級に入り、グロリアは2015年の格付けの5級から4級に昇格した。
 ボルドーは世界で最も安定した取り引きシステムを持つ。シャトーがワインを生産し、ネゴシアンが世界に販売し、その中間にクルティエが介在している。有力な評論家が定期的に得点をつけており、トレードの間でほぼ合意されたシャトーの評価が存在する。各国に専属代理店が存在しない自由市場のため、ワインの評価はそのまま価格に跳ね返る。一定の水準のテロワールにきちんと投資すれば、品質は向上するが、競争が激しいため、努力を怠るとすぐにおいていかれる。今回の格付けはボルドーのシャトーの最新の勢力図を示している。
(C)Liv-ex

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