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ルイ・ロデレールが新章開く、スーパー・グロワーが誕生(シャンパーニュ2026)

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 250周年を迎えるルイ・ロデレールが新章を開こうとしている。自社畑から造る3種のヴィンテージ・キュヴェはよりテロワールにフォーカスし、広大なビオディナミの畑を生かすスーパー・グロワーが誕生する。3種のヴィンテージを、ランスでジャン・バティスト・レカイヨンと共に試飲し、ダイナミックに舵を切るメゾンの現在地をレポートする。


2019はブラン・ド・ノワールになるヴィンテージ


 自社畑の半分を超す135haの畑でオーガニック認証を取得しているメゾンの目指す方向を最も明快に示しているのがヴィンテージ2018だ。ヴェルジーのピノ・ノワール80%とシュイィのシャルドネ20%のブレンド。ヴェルジーは初代当主ルイ・ロデレールの義理の兄弟がグローワーだった縁で1841年に購入した。


 後のクリスタルにつながる純粋なチョーク土壌のリューディはメゾンの骨格をなし、一族の歴史とも深くつながっている。ヴィンテージ2018は2016や2015よりピノ・ノワール比率を10%上げた。2019はピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールに生まれ変わる。モンターニュ・ド・ランス北部のピノ・ノワールのチョーキーなフィネスとエレガンスが最大限発揮される。


 2017年はヴィンテージが造られなかったが、2018年は夏が乾燥して、暑くて日差しが強かった。大陸性気候が張り出して、香り高く豊かだった。


 「ルイ・ロデレール ブリュット ヴィンテージ 2018」(Louis Roederer Brut Vintage 2018)は柔らかい口当たり、力強くて、豊かな果実味、クランベリー、ミラヴェルプラム、深みがあり、しっかりした骨格。きめ細かなムース、明るい酸味、活力がありチョーキーなミネラル感に富む余韻。2019年は凝縮感だけでなく、よりストラクチャーがあるという。95点。
 

 「ルイ・ロデレール ブリュット ヴィンテージ ロゼ 2018」(Louis Roederer Brut Vintage Rose 2018)はキュミエールの南向き斜面中腹の暑いピノ・ノワール60%と酸が高く涼しいシュイィのシャルドネ40%。アンフュージョン(浸漬)したピノ・ノワールとシャルドネの果汁をコ・フェルメンテーション(共発酵)した。キレのある酸、繊細でシルキーなテクスチャー、ラズベリー、ブラッドオレンジ、バラの花弁、カキ殻、スパイシーなタッチがあり、シルキーでフレッシュな余韻。同様の手法で造るクリスタル・ロゼとどこが違うのか?ジャン・バティストにたずねたら、「クリスタルはグラン・クリュのアイを使う。クロ・ド・ベーズのようにエレガントだ」と。94点。


 「ルイ・ロデレール ブリュット ヴィンテージ ブラン・ド・ブラン 2019」(Louis Roederer Brut Vintage Blanc de Blancs 2019)はアヴィーズのラ・コートの4区画から。40%はオーク樽発酵。白い花、レモンオイル、ローストナッツ、まろやかな口当たり、塩気を帯びたさわやかな酸、ち密で表現力が豊か。チョーキーでミネラル感豊かななフィニッシュ。純粋で澄み渡った空。「アヴィーズのチョークは特別。ドライで湿度が低く凝縮している。メニルのチョークは湿っている」と。95点。

 

 3つの栽培チームで畑仕事を分担するルイ・ロデレールのち密な栽培が反映されている。醸造チームはまた別にいる。オーガニックの畑と、栽培と醸造の両方を統括するセラーマスターがいてこそできるワイン造り。メゾンは名声を気づいたキュヴェに頼りがちで、細かい進化はしないものだが、ルイ・ロデレールには当てはまらない。


 ヴィンテージの正確さとち密さが増したのも驚きだったが、その後にでてきたクリスタルとクリスタル・ロゼにはノックアウトされた。さらに、250周年で登場する秘蔵のキュヴェには言葉を失った。


 ヴィンテージは既に市場にでているが、ロゼは6月にリリースされる。輸入元のエノテカからも今後にリリースされる。

セラー・マスターのジャン・バティスト・レカイヨン
ルイ・ロデレール1世
クリスタルはロシア皇帝アレクサンドル2世の特注
大樽熟成のリザーヴワイン
コレクション用のパーペチュアル・リザーヴ

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