ミシュラン東京2017、新世代が台頭

　「ミシュランガイド東京2017」の内容が29日、発表された。3つ星は1店減って、2つ星が4店、1つ星が19店、2015年版より増えた。1つ星には、有名店から独立した日本料理、フランス料理の店も含まれ、若手の台頭を予感させる。
　2017年の掲載店は、星付き217店、コストパフォーマンスの高いビブ・グルマン315店の計542店。3つ星は12店、2つ星は54店、3つ星は161店だった。日本料理「えさき」は山梨・八ヶ岳山麓に移転し、年内で閉店するため3つ星から外された。ガイドの発刊から10年連続で3つ星を維持している「かんだ」（日本料理）、「カンテサンス」（フランス料理）、「ジョエル・ロブション」（フランス料理）、「すきやばし次郎　本店」（寿司）の4店が表彰された。
　1つ星を新たに得た19店は新規掲載が16店、昇格したのが3店。「パリ奥田」でコンビを組んだ料理人の石田伸二さんとソムリエの飛田泰秀さんがタッグを組んだ乃木坂の「しん」（日本料理）、「ジョエル･ロブション」のエグゼクティブシェフを務めた渡辺雄一郎さんの「ナベノ－イズム」（フランス料理）など、星付き店から独立した料理人が新規に星を得る例も見られ、10周年を迎えたミシュランガイドと共に育った若手の成長が感じられた。ラーメン店では、2016年版の「蔦」（豊島区）に続き、新たに「鳴龍」（豊島区）が1つ星を獲得した。
　ガイドは12月2日発売。3240円。

　3つ星は以下の通り
日本料理「石かわ」
日本料理「かんだ」
フランス料理「カンテサンス」
日本料理「虎白」
寿司「さいとう」
フランス料理「ジョエル・ロブション」
寿司「すきやばし 次郎 本店」
日本料理「まき村」
ふぐ「山田屋」
日本料理「幸村」
寿司「よしたけ」
日本料理「龍吟」


　新たに2つ星を獲得した4店は以下の通り。

寿司「天本」
天ぷら「銀屋」
寿司「ます田」
日本料理「宮坂」

　新たに1つ星を獲得した19店は以下の通り。

寿司「あらい」
中華料理「琥珀宮」
寿司「いわ」
天ぷら「いわ井」
フランス料理「オルグイユ」
フランス料理「クラフタル」
寿司「くろ﨑」
フランス料理「シエル・エ・ソル」
日本料理「しん」
寿司「すぎた」
フランス料理「スブリム」
イタリア料理「タクボ」
ラーメン「鳴龍」
フランス料理「ナベノ－イズム」
焼き鳥「バードランド」(阿佐ヶ谷店）
寿司「青空」
イタリア料理「Honda」
うなぎ「寥」
イタリア料理「レガーロ」