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4つ星のドメーヌ・ド・モンティーユ、エネルギッシュに前進するエティエンヌ・ド・モンティーユ(ブルゴーニュ2023)

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 エネルギッシュなエティエンヌ・ド・モンティーユは、函館、サンタ・リタ・ヒルズなど海外に進出する前から、ブルゴーニュの畑を拡大してきた。2012年に有機認証を取得した後、ビオディナミを実践している。


 1993年にピュリニー・モンラッシェ・カイユレ、2004年にコルトン・シャルルマーニュ、そして2005年はトマ・モワラールの一部のヴォーヌ・ロマネ・レ・マルコンソール、クロ・ド・ヴージョ、コルトン・クロ・デュ・ロワ、ボーヌ・グレーヴなどの優良区画を買収した。


 2012年にはシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェを買収し、シュヴァリエ・モンラッシェ、ピュリニー・モンラッシェ・フォラティエール、ムルソーのペリエール、ポリュゾ、サン・トーバン・アン・レミリーなど、トップのプルミエ・グランクリュを手に入れた。


 ドメーヌ・ド・モンティーユはグリーンガイドの4つ星。赤20ha、白17haから18万本を生産している。コート・ド・ボーヌとコート・ド・ニュイの両方で畑に恵まれて、優れたワインを造る希少なドメーヌである。ピノ・ノワールは大胆に全房発酵を取り入れ、ピジャージュの回数は少ない。新樽比率は控えめ。バトナージュはほとんど行わない。


 アルテミス・ドメーヌがブシャール・ペール・エ・フィスを分割する動きで、勢力図が変わった。モンティーユはドメーヌの中核ではない畑を手放した。ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエクリュのオー・ジュリアン、オー・トレ、ヴォルネイ・プルミエクリュのキャレル、レジョナルがそれだ。ムルソーのレ・クル、プルミエクリュ・ジュヌヴリエールを入手した。


 エティエンヌは世界を旅して、ブルゴーニュに戻る時間もないようだが、本拠地は右腕のブライアン・シーヴがしっかりと守っている。本社はヴォルネイに構え、醸造所はムルソーにある。


 2023年を試飲した。2023年は記録的な収量で、赤ワインの収量は50hl/haを超えて、アルコール度は12/5%から13%。シーヴは例年よりやや強めに抽出した。赤はセニエして減らした。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ ピュリニー・モンラッシェ 2023」(Domaine de Montille Puligny-Montrachet 2023)は75%がLes Chalmauxなどプルミエクリュ。レモン、ゴールデンデリシャス、濡れた石、はつらつとした酸。ピュリニーらしい清涼感がある。90点。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ ムルソー・プルミエクリュ レ・ポリュゾ 2023」(Domaine de Montille Meursault 1er Cru Les Porusots 2023)は柑橘、オレンジの皮、やや還元的でシャープな酸、濃厚な果実味。純粋で生き生きしている。92点。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ ムルソー・プルミエクリュ レ・ペリエール 2023」(Domaine de Montille Meursault 1er Cru Les Perrières 2023)は熟した洋ナシ、柑橘、白桃、さわやかな酸、凝縮した果実味、コクがあり肉付きがよい。上品で長い余韻が続く。94点。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ ピュリニー・モンラッシェ・プルミエクリュ レ・フォラティエール 2023」(Domaine de Montille Puligny-Montrachet Les Folatières 1er Cru 2023)は軽く還元的、レモンオイル、グレープフルーツ、カモミール、熟した温かい果実味、シャキシャキした酸味、バランスがよくニュアンスに富んでいる。94点。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ ピュリニー・モンラッシェ・プルミエクリュ レ・カイユレ 2023」(Domaine de Montille Puligny-Montrachet Le Cailleret 1er Cru 2023)はリンゴ、新鮮なアプリコット、濡れた石、きめ細かい酸、張りがあり直線的。しっかりした構造、チョーキーなフィニッシュ。94点。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ コルトン・シャルルマーニュ 2023」(Domaine de Montille Corton-Charlemagne 2023)は鮮やかな酸、レモンオイル、ミラヴェルプラム、砕いたチョーク、丸い果実味、バランスがとれていて調和している。2005年に買った1.85ha。94点。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ シュヴァリエ・モンラッシュ 2023」(Domaine de Montille Chevalier-Montrachet 2023)はレモンオイル、オレンジの皮、黄色のリンゴ、きめ細かい酸、キレがあり、ソリッドなテクスチャー。深みがあり透明感に包まれる。砕いた石、白胡椒、滋味の深い余韻が続く。95点。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ ヴォルネイ・プルミエクリュ レ・ミタン 2023」(Domaine de Montille Volnay 1er Cru Les Mitans 2023)はほぼ全房発酵。レッドチェリー、ワイルドベリー、スミレ、しなやかなテクスチャー、豊かな果実味、生き生きしている。しっかりした骨格があり、スパイシーでリッチなフィニッシュ。91点。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ ポマール・プルミエクリュ レ・ペズロール 2023」(Domaine de Montille  Pommard 1er Cru Les Pézerolles 2023)は3分の1が全房発酵。9月6日に早めに摘んだ。ダークチェリー、プラム、オレンジの皮、上質なタンニン、丸い果実味、茎のニュアンスは時間とともに統合される。白い胡椒、塩気を帯びた余韻。92点。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ オー・マルコンソール 2023」(Domaine de Montille Vosne-Romanée 1er Cru Aux Malconsort 2023)はラ・ターシュに隣接するヴォーヌ・ロマネのトップ・プルミエクリュの1つ。90%が全房発酵。ラベンダー、レッドチェリー、オレンジの皮、バラの花弁、なめらかなテクスチャー、熟した果実味、肉厚で、包み込むような大きさがある。94点。


 「ドメーヌ・ド・モンティーユ ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ オー・マルコンソール キュヴェ・クリスティアーヌ 2023」(Domaine de Montille Vosne-Romanée 1er Cru Aux Malconsort Cuvée Christiane 2023)は0.49haから造られる。2008年に亡くなったエティエンヌの母に捧げた。全房発酵100%。フローラルでアイリス、レッドチェリー、ブラッドオレンジ、きめ細かいタンニン、豊かな果実味、骨太で構造がある。シルキーで優雅、デリケートな余韻が長く続く。95点。


 

右腕のブライアン・シーヴ

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